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2006年8月28日 (月)

ZURICHの観光ポスター

1601 ILLUSTRATION : Adolphe Tieche

1908年といいますから、明治41年のスイス・チューリッヒZurich01(www.myswiss.jp/area/03/zurich.htm)の観光ポスターです。ずいぶんしっかりと描きこまれた石版画で、夕陽を浴びて金色に輝く都市の美しさが十二分に表現されています。この年は、ライト兄弟の初飛行から5年しか経っておらず、大衆にとっては未だ豪華な客船の旅が夢の時代だったでしょうから、このポスターのように、高度からの俯瞰で捉えた画面構成は、当時の人にとっては実体験のない、ずいぶんと新鮮なデザインとして映ったことでしょう。

よく見ると、どこかで見たような気がしてきましたが、確か、あの20世紀を代表するフランク・ロイド・ライトの建築外観図には、これとよく似た印象のデザインが何点か、あったような気がいたします。

まあ、そんなことはどうでもよいことで、ただひたすら、この美しいポスターを眺めては、アームチェアー・トラベラーとして空想を遊ぶのであります。因みにGoogle Earthでこのポスターと同じアングルを探してみましたが、何か臨場感に欠けてしまいます。手前のグロスミュンスター大聖堂(チューリヒのランドマークのひとつで、2本の塔が印象的な大聖堂。ツヴィングリ率いるスイスドイツ語圏の宗教革命の中心地だった所です。最も古い部分は11~12世紀までさかのぼります。ロマネスク様式の回廊や彫刻、アウグスト・ジャコメッティ作のステンドグラス、カール大帝の像などの見どころのほか、塔にのぼって、チューリヒを見渡す眺望を楽しむこともできます。)の二つの塔もつぶれてしまい尖塔にならず、はるかに100年ほど前のポスターに印象度・臨場感から観て、軍配が挙がります。いったい、Google Earthが完璧な三次元画像になるのは、何年先の話なのか気がかりであり、此のままではデジタル時代のアームチェアー・トラベラーの愉しみも持てないと思うと、残念であります。

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