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2006年9月15日 (金)

1961年グランド・オール・オープリー

101_34 Copyrights : Ishizu Office

1961年10月10日、カントリーミュージックの聖地、テネシー州ナッシュビル・ライマン公会堂でのグランド・オール・オープリー(1927年から今日まで続いているカントリーミュージックの公開放送)のライブの様子です。歌っているのは1950年代から1970年代までの大スター・マーティーロビンスです。1961年頃ともなるとプレスリーをはじめとする若い世代の感性とエネルギーを盛り込んだビート主体のロックンロールサウンドが席巻して、カントリーミュージック自体も、のほほんとした片田舎の音楽から脱皮し始めた頃でしょう。写真を見てもいわゆるカントリー・ミュージシャンののお好み衣装でもある、ギンギラギンのウェスターン・スーツも見当たらず、普通のスーツです。これを見ても若い世代の都会派志向の気持ちが服装にも表れているようです。歌手のマーティー・ロビンス自身も「エルパソ」・「ホワイトスポーツコート」などのそれまでのカントリーミュージックの観念を飛び越えたセンスの曲でミリオンセラーをかっ飛ばし、トップスターの地位を不動のものとし、飛ぶ鳥を落とす勢いの絶好調の時です。ライマン公会堂のスポットライトを独り占めし、そのテンションと聴衆の羨望の眼が伝わってくるような気持ちのよい写真です。

それにしても、最近のライブステージのようなハイテクを駆使した照明や、大音量の出力装置とは程遠いのどかなステージ模様ですね。カントリー・ミュージックのほとんどが日常・身辺生活の出来事を採り上げた曲が多いだけに、舞台と観客との距離もお隣さん同士といった感覚でほどよく、音量もまだ耳を覆うほどのものではないようです。次に控えるバンドもステージの後ろに控え和気あいあいといったところですし、マーティー・ロビンスの後ろでしっかりと彼のステージパフォーマンスを見落とすまいと凝視している歌手の様子も見て取れます。どうやら、マーティー・ロビンスの歌声を聴きに来たお客で二階席もどうやら立ち見で一杯のようで、大盛況のようです。

この1960年代半ばあたりからカントリー・ミュージックもチェット・アトキンスを親方とするナッシュビル・サウンドが潮流となり、異ジャンルとのコラボレーションも加速してポピュラー音楽業界への影響力もたいへん大きくなっていきましたが、その始まる少し前頃の貴重でのどかな写真であります。

このライマン公会堂でのグランド・オール・オープリー(http://www.opry.com/)は1943年から1973年まで開かれましたが、その後紆余曲折して今ではミュージック・バレーにあるオープリーランドで開催されています。ライマン公会堂そのものは、今では大物歌手のコンサートにたまに使われたりしているだけのようですし、さらに1970年以降はナッシュビル以外にもテキサス州オースティンなど他所の州にもカントリーミュージックのメッカが登場し、また最近では若い世代を中心としたトレンドが生まれ、今ではオープリー自体そのご本尊の栄光の歴史に陰りがでてきたようです。

グランド・オール・オープリーの歴史について (http://www.demiya.net/blg/opry.html

グランド・オール・オープリーのアーカイブ放送www.wsmonline.com/onair/archives.shtml 

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コメント

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投稿: Janell21Sykes | 2011年8月29日 (月) 午後 06時14分

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