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2007年2月 9日 (金)

元箱根・幕末

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01_27小学校の夏の学校で箱根に行って以来、東京から至近距離にもかかわらず、地形の複雑さと山谷の多さが独特の景観をみせてくれるこの観光地には毎年といってよいほど足を伸ばします。東名高速道路で一時間ほどで着いてしまいますから、気軽に行ける最高の場所と思っています。勿論、温泉やゴルフなどの楽しみをおもちの方にも最短・最高の場所なのでしょうが、明治時代までは、近くても遠い所だったようです。何といっても、厳しい峠を越えなければなり ませんし、怪しげな駕籠かきも多く、よく時代劇に見られるように、ずいぶん高い篭賃を要求された旅のお方も多かったそうです。

さて、この写真、ベアトの撮影による幕末の元箱根の旅籠風景です。箱根関所をカメラの背にして箱根峠を奥に見た位置の撮影だそうですが、ずいぶんと見事なパノラマであります。この辺り、今では車でサッと通り抜けてしまう場所ですが、この時代ですと夕方に到着した旅人を各旅籠のお姐さんが客引きで黄色い声を奏でながら、なかなか艶っぽい風景が此処彼処で見られたのでしょう。茅葺の屋根が連なる光景にはどきっとさせられる美しさがあって、以前行った白川郷の葺き替えで新しく葺いた黄金色に輝く大屋根には感動したものです。そういえば、町田市にある白州次郎・正子が住んでいた『武相荘』 ( http://www.buaiso.com/ ) も昨年12月6日から屋根の葺き替えが始まり、Bis45921 今は黄金色の大屋根がまばゆいばかりですから、興味のある方は出かけられたらいかがでしょうか・・・。

 モータリゼーションと一億総旅おたくのおかげで、同じ国内観光地の中でも経済的な勝ち組・負け組ははっきりと勝負ありの感がありますが、相対的に優雅な旅の時間を愉しむ・もてなす気持ちも失せてきたように感じます。だからこそ、中高年を対象とした滞在型の優雅な旅の企画に各旅行会社がしのぎをけずっているのでしょう。聞くところによれば、希少価値のある場所に限定されたお客さんだけしか体験できない、富裕層対象の旅は、どこの旅行代理店もすぐ予約で一杯になるそうですから、皆さん、過ぎてきた時間を振りかえつつ、ゆっくりと寛ぎたいのでしょうね・・。

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