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2007年2月18日 (日)

スウェットといえばスティーブ・マックイーン!

Sw  眼を皿のようにして、アメリカン・カジュアルライフの世界をMEN'S CLUBという男性雑誌を通し、隅から隅まで一字一句見逃すまいと、読み漁っていた高校生の頃、まだ見たこともないスウェット・シャツというアイテムが話題になりました。

1963年頃の話ですから、巷ではまだVAN JACKETの商品はそれほど氾濫しておらず、日本橋・高島屋の2階・特選街に置かれていたほどの高額品でしたし、当時の専門店(今で云うセレクト・ショップ)の中でも他のブランドとは格の違いがありありとしていた頃です。

クラスメートの中に、いち早く話題の音楽・ファッション情報を運んでくれた神宮前の星君が、このスウェット・シャツを目の前で披露してくれました。確か横浜・元町のフクゾーかどこかのものだったように、記憶しています。ダーク・ブルーの色でタツノオトシゴの刺繍が可愛らしいものでした。

その翌年、東京オリンピックが開かれて、毎日テレビに釘付けとなってましたが、私はスポーツ競技そのものより、アメリカ・フランスなどのチームが着ている服があまりの新鮮さもあって、ブラウン管を通して、感激しっぱなし・・・でありました。特にアメリカの陸上選手が寛いでいるときに着ている、グレーの霜降りのアイビー・リーグのマークが入ったスウェット・シャツが美しく、早く何とかして手に入れたいと思っていました。その留めは、あのスティーブ・マックイーンが映画『大脱走』で着こなしていた、スウェット・シャツでした。何のデザインもないすっぴんのグレーのものでしたが、彼の風貌とぴったりのテーストに、同世代の男性のみならず、センスの良い女性をも虜としてしまいました。

時代はすっかり1970年代の楽しい時代に入り、若いカップルはペアー・ルックなどと称して、このスウェットを着て、その下にはやはり同じポロシャツを着て、襟を覗かせるスタイルが札幌・仙台から広島・福岡にいたるまで全国に高速伝播しました。元来、汗臭い男の道具であった代物が街の可愛い風物にまで浸透していったのには、日本独特の風俗現象であったようで、その下地は銀座が銀座を右往左往していた1964年にあったのかも知れません。

今では、ヴィンテージ・クロージングのジャンルでも不動の人気を誇るスウェット・シャツでありますが、中にはとんでもない高額のものもあり、コレクターの数も半端な数ではないと聞いています。永遠不滅の「マスターピース」としての衣料品の価値には、どうやら上限がなさそうであります・・・。

60年代ファッション 族 

1964年、戦後初の大イベントである東京オリンピックが開催されます。この年、一シーズンだけの突発的な流行が起こりました。「みゆき族」です。64年の5月頃から銀座のみゆき通りや並木通りに大勢の若者がたむろするようになりました。「みゆき族」はこれら若者達の総称で、「みゆき通り」から名づけられた一種の社会現象です。ファッションの特徴は、男性は流行中のアイビー・ルックを少し崩したスタイル。女性はロングスカートのバックに共布のリボンベルトを結び、二つに折ったハンカチーフを頭にかぶる。そして男女ともに、大きな紙袋か麻袋をかばん代わりに抱えていました。紙袋はVANが大人気で、こうした袋類以外ではショルダーバッグを持つパターンもありました。
しかし、「みゆき族」は一夏を境に一斉に姿を消しました。9月から始まる東京オリンピックに向けての風紀取締りとして、築地警察が「みゆき族」を一斉に補導したからでした。

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