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2007年3月31日 (土)

イギリス?静嘉堂文庫

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世田谷区・岡本にある『静嘉堂文庫』 (http://www.seikado.or.jp/menu.htm )は三菱の岩崎彌之助が作った別荘が元になっています。1924年竣工ながらもメインテナンスの素晴らしさもあって、今も威風堂々であります。ここは・国分寺崖線の線上にあり、戦前から政界・財界・軍人・文人の多くが別荘地の最高ステータス地としてこの線上に邸宅を構えましたから、結果的にこの線上にある成城・瀬田・上野毛・田園調布が今でも、ある種のステータスを維持しているのでしょう。

イギリスの田園邸宅をそのまま、持ち込んだ感のある外観でありますが、ヨーロッパにありがちな装飾の微塵もなく、トラッド感に満ち溢れた、男好みの情景であります。入り口から建物までは、山道を登るがごとく、坂道をしばらく上がりますが、太古を思わせるような山林が春・秋の頃は新緑・紅葉に彩られ、身近に、山の気分を味わうことが出来ます。辻まこと風に言うならば「ヒマラヤよりウラヤマの魅力・・・」といったところでしょうか・・・。

01_29 194701_2 1947年のアメリカ空軍が撮影した写真を見ると、まだ長閑な郊外の山のように見えていますから、今の二子玉川の発展した姿など、想像もつきませんね・・・。

国宝の『天目茶碗』も目玉でありますが、私はここから見る眺望・景色を愉しみに、最近は自転車で来ることが頻繁であります。

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2007年3月30日 (金)

砧公園の桜

Img_6190 Img_6191 今年の桜は、ちょっと前までは、例年より相当早い開花が予測されてましたが、暫く寒い時期があって、結局例年並みの開花となりました。近くには駒沢公園もあるのですが、私にとって桜といえば砧公園です。名門ゴルフ場・砧カントリークラブの地勢をそのまま生かした環境が素晴らしく、この時期には朝早く犬を連れて散歩に出かけます。

さて、今朝の砧公園の桜ですが、南風も強くなりそうな気配もある中、「桜カメラマン」も多く出没してましたが、桜好きの輩には一番見ごろの咲き誇りでした。午後ともなれば、花の密度が増えて、御簾効果も消えて、真っ白な状態となってしまうでしょうから、やはり桜も時間との戦いなのです。去年より一時間ほど遅れて撮影したので、影も間延びしてしまって、メリハリの無い画像となってしまいました。

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2007年3月29日 (木)

カリジェの挿絵

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アロイス・ カリジェ(1902-1985)の挿絵を見ると気持ちが優しくなるのは何故でしょうか。

日本語タイトル「大雪」と呼ばれているこの人気絵本は、迷子になった妹を雪の山中で発見してハッピーエンドとなる、絵本の世界では古典と云われる中の一冊です。スイス人の素朴な生活・温かい家族・厳しい冬と明るい春など、スイスの国の魅力がたっぷりと盛り込まれているカリジェの絵本には、挿絵と文章の全体から発信される魅力が大人になった今でも変わることなく、たっぷり・・・であります。この終わりの章に登場する挿絵が私は大好きで、時々眺めては心を洗わせていただいています。

私には、カリジェの色彩感覚に学ぶところが多く、特に混色と純色の組合せによって、全く独自の色相を生み出しました。音楽で云えば、自分でだけしか押さえられないコードによって奏でられるギターの音と申しましょうか、・・・。とにかく美しいのであります。以前ほど海外版と岩波書店版での色の相違はなくなりましたが、それでもまだ、微妙なトーンの違いは、免れないようです。

アロイス・カリジェに関して http://www.carigiet.net/

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2007年3月28日 (水)

広重・嵐山の桜吹雪

1501_1 広重の水のあしらいには、このようなぼかし技法を駆使して、水量や時間差・速度感をライブのように表現するスタイルが登場します。日本国中の滝の表現とともに、この京都・嵐山の川下りのスピード感を表すのにも、そのぼかし技法がみごとです。

版画という極めて、プリミティブな表現の中にも、独自の先進性と斬新性を織り込んだ、広重の作品は何百年経っても、恰も其処に居るがごとく、観る人を引き寄せてくれます。

丁度、今の時期にぴったりな、桜花版画でありますが、桜の花という季節限定・女子好みのモチーフと、男子好みの川下りのスピード感が巧い按配で響きあっていますから、一年中、部屋に飾っておいても違和感のない、私のお気に入りであります。

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2007年3月26日 (月)

銀座の男前・復活!

Img_5981Img_5986  午後早めに仕事を終えて、銀座の優雅な散Img_5983策を愉しみました。話題が、海外のメガ・ブランドばかりに集中している最近の銀座ですが、そこは、100年以上も極上の品物と応対に独特の品格を生み出してきた街だけに、小さいながらも懐の深いお店が散りばめられています。 何処も彼処も、女性客の衝動買いに狙いを当てた店ばかりとはいえ、こんな伊達男を誘惑するようなお店が復活してきました。一時期は時代の流れに溺れかかった店もありましたが、そこはさすがに銀座だけあって、プライドの高い職人魂を前面に押し出して、「どうだっ!」といわんばかりで通りを歩く、お疲れ気味の叔父さんたちを刺激するのであります。

女性の店のディスプレーには見られない、細かな緊張感がたまらなく、どの店の品物も極上なだけに、うっかり入ると、もう其処は、宝島であります。

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2007年3月25日 (日)

スイス・「碧い湖」のポスター

Swiss314 1956年に制作された、スイスの碧い湖とつけられたタイトルのポスターでありますが、これもグラフィック・デザイナーが活躍する前の商業的においを感じない、絵画的一枚であります。エスキース・ラフスケッチのような未完成的なおさまりが、かえって新鮮ですね・・・。手前の遊覧船の白と奥の冠雪の山の白が、画面を引き締め、構成としての基本を踏まえているからこそ、その他のモチーフは自由になっていても、トータルなまとまりが子供っぽさの微塵もなく、さわやかであります。氷河でつくられた湖水を彷彿させ、水深の深さまでイメージが膨らみます。

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2007年3月24日 (土)

英国的眺望なのだ!

709_2 英国式ライフスタイルというものが根強い人気を保っていますが、それは何が一番の元なのでしょう。ガツガツ働くだけが価値を持っていた頃にはこのライフスタイルは白い眼で見られましたが、ゆとりと遊びを愉しむ昨今の中高年世代においては、趣味悠々の生活を愉しむ英国の大人の暮らし方が最高到達点としての憧れなのでしょうか。

この写真、英国の丘の連なる情景の一部ですが、気持ちよさそうな世界です。この景色があったからこそ、イギリスでは、オートバイ・ライトウェイトなスポーツカーが発達し、洒落た大人の趣味としてのモービル・スポーツが発展したのでしょうし、自転車においては、ランドナータイプの高速ツーリングのカテゴリーが誕生しました。大好きなFrank Pattersonさんの挿絵にも登場してきそうな風景でありますが、今や、パノラマの大景色とは縁の薄いこの国にも東京オリンピック前の多摩丘陵などにはほんの僅かでしたが、この雰囲気に近い丘陵があったように記憶しています。残念ながら、その後、分譲住宅ですっかり山も削られて、情けない有様となってしまったのです。1963年当時、先輩の後をやっとの思いで追いかけながら自転車で走りまくった読売ランド近辺では、うっかり農家の庭先に迷い込んでしまったものの、親切なご夫婦に熱いお茶と稲荷ずしでもてなされた、長閑な思い出があります。

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2007年3月22日 (木)

初めてのお泊り!

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生まれてから40歳台半ばまで住んでいた、杉並区の久我山には二科会という芸術家の集団が多く住んでいたり、中国近代化に尽力のあった、ある日本人の影響なのか、その方を慕って台湾系の方も多く住んでいて、昭和30年代は独特のコスモポリタンの雰囲気が、ありました。その後、久我山の大地主さんが農地を宅地開発した為、サラリーマン世帯がどっと増え、その独特の雰囲気はあっさりと消え失せてしまいました。

この日記は、久我山の町がまだ独特の雰囲気をもっていた頃のもので、これまでのブログに登場したのと同様、1956年頃、私が小学校3年生の時の記録です。両親とはよくお付き合いのあった台湾のYさんの家にどういう成り行きなのか、泊まることとなり、私は久我山で一番早くテレビを買ったこのお宅に泊まれることは、テレビが見放題だ!などと勝手に思い喜んで行きました。一応、春休みのおさらい帳なども持っていったようですが、それはあくまでも、ポーズだったと思います。三人姉妹の中に入って一日を楽しんだのですが、女の子のパジャマを着せられた時は、正直、照れくさく、この話題は三姉妹が日本を離れる1980年代まで何かにつけ、登場する始末でありました。

さて、ますます、日記に登場する挿絵の腕が上がってきたようですが、この右手にある暖炉の上の時計こそ、この時代の裕福な家の象徴、キンツレー社製のものです。このそっくりさんを、国産各社が挙って真似し、デパートの時計売り場の一時代を席捲していました。

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2007年3月21日 (水)

広重・小金井桜!

2501_1 40年以上も前、高校の2年生の時、サイクリングで仲間と杉並から五日市街道を抜けて、御岳方面に出かけました。丁度、桜も見ごろな頃で、のんびりした光景が続き、当時は車も少なく飛ばしている車といえば、横田基地のGIが運転するばかでかいアメ車くらいなものでした。

まだ暗い頃に出発しましたから、空気も気持ちよく、快適な輪行となりました。当時はまだ、茅葺屋根の農家も街道筋に点在していましたから、のんびりした景色とケヤキの並木が続いていて、初めて走るにはうってつけの、ご機嫌なロケーションでありました。

この広重の版画も、その五日市街道に沿って流れる玉川上水の土手に咲く桜を捉えています。武蔵小金井と記述されていますが、この辺は春は勿論のこと、秋の紅葉の頃も気持ちのよい季節の移ろいを楽しめます。

さて、初めての御岳方面のサイクリングの快適さに味を占めて以来、何十回と、この五日市街道を往復しましたが、1970年代に入ると、車の往来も激しくなり、とくに大型トラックに何度と接触したこともあって、段々、脚が遠のいて行きました。

さて、玉川上水も広重が描いた頃とは大幅にイメージが変わってしまいましたが、場所によってはドキッとするほど昔にタイムトリップしそうな場所も今だに点在していて、私のような昔を懐かしむタイプの人間にとっては、侮れない場所なのです。自宅のある駒沢をまだ暗い頃スタートして、薄もやがかかっている時間帯にこの近辺を通り抜けると、車も少なく、幽玄の世界に一瞬飛び込める気配があります。

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2007年3月19日 (月)

懐かしのインク瓶!

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一時期、万年筆の世界に凝ってしまったときが、ありました。普通ですと万年筆そのものに興味がいくのでしょうが、生来のひねくれ者ですから、周辺の関連商品の方に興味がいってしまいました。

昨夜、昔のものばかりをしまってあったダンボール箱を開墾すると、懐かしいインク瓶がでてきました。全てが未使用のままですが、今眺めると、どれも、きれいな表情をしています。パーカーの瓶などはずいぶんと異なるスタイリングをしていて、同じ会社のものとは思えないほどで、いかにも、アメリカらしい分裂症気味がそのまま出ています。しかし、ロゴの秀逸さが飛びぬけていますから、昨今のモダンで間抜けなインク瓶ばかり見ていますと、ほっといたします。

伊東屋でインク瓶を買おうと中二階の売り場に行くと、ペリカン4001の瓶もすっかり変わってしまい、この世界もどうやら、くるくると、モデル・チェンジが恒常化してきたようです。

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2007年3月18日 (日)

広重・王子の桜

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王子の音無川(今の石神井川)辺の桜の様子であります。

広重の桜のシリーズを『花見』という一言で括った赤瀬川原平さんの一刀両断も潔いものですが、広重も川と桜の絡みがお好きなようで、これ以外にも小金井桜と玉川・目黒川と桜などが有名です。

王子製紙が誕生する以前、この近辺は王子稲荷をはじめ有名な料亭が軒を連ね、なかなかの艶景をつくっていたようです。往時の記録はベアトが遺したごく僅かのものしかないようですがこの画像からも素晴らしい環境であったことが偲ばれます。光・風・かおり・色、どれをとっても一級品であったことが読みとれますが、今となっては全くの面影もなく、この国の明治維新というか徳川瓦解という名の元の近代化によって捨ててしまったものの大切さこそ、今、呼び戻すことかも知れませんね・・・。12701Chi

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2007年3月17日 (土)

スイスのいろは坂!

801Drawing:Niklaus Stoecklin(1925)

石版刷で作られた、ゴットハルド峠の南にあるトレモラの風景を見渡す、スイス郵政省の乗合バス・スイス路線の このポスター。実に見事な、大人の国だからこそ、出来た一枚です。バスらしきものが微かに見えるものの、さほど、重要でなく、この景観こそが売りなのです・・・と云った分かりやすいほどの剛速球の直球勝負であります。この年、パリでは装飾美術展が開催されて一気に東洋の装飾が大ブレークし、後にアール・デコ様式と呼ばれるスタイルが定着して行きましたが、そんなこと、お構いなしのように、スイスの独特の構成が観光ポスターを、品格の高い誇りのある国民性そのままを表現しています。このブログでは、くどいほど申し上げていますが、スポンサーの媚を売ることなど、微塵の余地もなく、ただただ、このスイスという国は、観光資源の何が大切かを理解している素晴らしい国であるという、そのことに、尽きるのであります。

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2007年3月16日 (金)

広尾・山田屋の煎餅

Img_6053 もう既に、煎餅といえば此処と決めてから30年近く経ちました。

この数年、自転車で都心の徘徊をしていますと、本当に昭和の薫りを遺した店が消えていく速度が物凄いことに気づいてから記録に残すよう努めています。この日も店主に怒られることを承知で、写真に記録しました。

この日、お遣い物を買いに久しぶりに広尾の『山田屋』さんにお邪魔しました。ご覧のような、嬉しくなるほどの煎餅屋さんの鏡のような設えであります。いつも店を仕切っていた奥さんは風邪気味ということでこの日はご主人が慣れない手さばきで煎餅を一枚ずつ袋に容れてくれました。

Img_6056Img_6055  この周りもすっかり国際色豊かな店が侵食してしまい、ほんの数年前まで、私のような『昭和好き』にとっては悪くない街並みだったのですが・・・。この店と隣の和菓子屋、少し離れたお茶屋さんだけが、昭和の残影を映しています。

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2007年3月13日 (火)

ジョージ中島の線描!

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ジョージ中島さんの家具は、今日も、彼を信奉する桜製作所( http://www.sakurashop.co.jp/ )によって、作り続けられています。何といっても、その木を知り尽くし、一枚一枚の木から感じとる直感のようなものが働き、単なる家具を越えた、ひとつの人間と自然との共感があるからこそ、永い間、多くの人が魅せられてきたのでしょう。

この板の上に描かれた線のデザインを見ても、無駄のない、研ぎ澄まされたスタイルの中に、使う時の愉しみが彷彿として来ます。ジョージ中島さんは、ご自身を一人の家具職人と謙遜されていますが、貴重な自然素材を活かすことにかけては、動物的な感性と詩が融和するような、厳しく、美しい哲学があったに違いありません。

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2007年3月12日 (月)

Chad Mitchell Trio

Cmt 最近は、昔のLPと同じものがCDで,それもダブルでお得な企画モノが増えてますから、私のような人間には、たいそう都合の良い時代と云えましょう。週末、都内のライブハウスも団塊世代の同窓会状態となりつつあるそうですから、それはそれで、結構なことであります。

フォークソングとサイクリングにどっぷり浸かっていた43年前、ビートルズ・ベンチャーズの大流行の中で、フォークソング好きな仲間は、その性格のおとなしい連中が多いことも幸いして、あまり町に出ることもなく、友人の家に集まってはギターを囲んで歌をハモるのでした。そんな頃に知ったChad Mitchell Trioはキングストン・トリオ、ブラザース・フォーとは、又、一味違うハーモニーを持ったフォークグループでした。様々なバンドの音楽を聴き比べながら、私たちの仲間の評価が最も高かったのがChad Mitchell Trioでした。その変幻自在なコーラスと、スローからアップテンポまで表現力豊かな叙情性に、聴き惚れていました。日本では少しづつ、カレッジ・フォークから日本的フォークに移行している頃でしたが、その営業的志向が見え隠れしていましたので、私など、そんなことには眼も向けず、ひたすら、音楽はアメリカ、自転車はフランスと、今で言う、ブランド指向へと傾いて行きました。そして、フォーク・ミュージックからブルーグラス・ミュージックへと興味の対象を、アメリカのルーツ・ミュージックに、さらに深堀して行くようになりました。

The Slightly Irreverent Mitchell Trio/Typical American Music The Slightly Irreverent Mitchell Trio/Typical American

アーティスト:Chad Mitchell
販売元:Collectors' Choice Music
発売日:2003/10/07
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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2007年3月11日 (日)

スイスのポスター

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Drawing:Emil Cardinaux (1921)

最近のスキーやウィンター・スポーツは交通手段・高速道路の完備によって、殆ど日帰りで済むようになってしまいましたから、昔のように滞在してスキー以外の社交を愉しむウィンター・リゾートのライフスタイルなど、どこかに飛んで行ってしまいました。

このポスターを見ていると、1920年代の優雅な冬のリゾートライフが、浮かび上がってきます。上等な服を纏ったその姿からして、まだ大衆化する以前の社交生活中心の、ゆとりと遊びの雰囲気がなんともいえない,高質な薫りを運んでくれます。

今や、スキーもすっかり短くなり、くるくる回るだけで、雪煙をあげるシュプールの優雅さも消え、レンタル・スキーのグレードも上がって、行こうと思えば、何も持たなくても現地調達できるご時勢ですから、すっかりコンビニ化してしまった感さえします。

スキーに行く一週間前から周到な準備をして、その日が来るのを楽しみにしていた、40年ほど前の気持ちも失せ、この15年間、一度も出かけていません。多少の不便さがあったあの頃、のんびりと滞在する愉しみでいっぱいだったリゾートの場は、今やどこも身売りの話ばかりが、聞こえてくるようです。

確かに、同じ料金、いや、うっかりすれば、海外のきちんとしたリゾートの方が安いご時勢ですから・・・。

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2007年3月10日 (土)

日本橋・丸善、お待たせ

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3月9日、金曜日は日本橋丸善の相当お待たせのリニューアル・オープンでした。午前中の仕事を終えて、京橋から丸善に向かいましたが、いました、いました。真っ白に黒の丸善マークというシンプルな紙袋の皆さんが・・・。店に近づくと川原亜矢子のサイン会の長蛇の列・・・、そして日本橋に戻ってきたエグゼクティブの諸氏とオジサン連・・・、高島屋の向かいが開いてない間は街としての形が成されていませんでしたが、これでようやくと思い上を見ると、おっとっと、プラスティック製の照明機能付きの看板が!!!。これって日本橋の掟破りと言われてもしようのない、大失策では。此処自体が丸善の創業地ですから、なにもそこまでしなくてもと思うのであります。日本橋の地盤沈下の起死回生を図ったインパクトを表現しようとしたのでしょうが、これひとつで、大阪弁を使うなら「何か、ちゃうんとちゃう」という感じなのですが・・・。

それでも店内の特選文具では、イギリスのYARD-O-LEDの銀細工職人の彫刻実演など、老舗ならではのイベントも数多く、そこらの店とは一味違う実力発揮のオーラが満載であります。

Img_6042 ただ、丸の内店にも云えるのですが、オープンストック重視のため、本が背高く出しゃばり過ぎて、昔の丸善のイメージを描いて来店すると、帰りには肩が凝っていること間違いなしでしょう。

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2007年3月 7日 (水)

正しい中古カメラ店とは!

撮影:田中長徳102_5 201_40

周りの連中の殆どがデジタルカメラを駆使している時代ですが、たまに、こんな写真を見てしまうと、機械式カメラの美に改めて歓喜の声を出してしまいます。

世界中にライカ・ハッセルブラッド・リンホフ・などのプロフェッショナルカメラの美と機能を信奉する同好の士は多く、とくに日本では50歳代以上の男性がデパートなどで中古カメラの催事が開かれると、初日の午前中に、怒涛のごとく押し寄せるのが恒例のようです。

しかし、アンティーク時計の世界のように、店舗・人材・メインテナンスにお金をかけて、ブランドイメージの質が落ちないように努力している店はほんの一部の店といった状況で、相変わらず闇市的モノ売りの域を超えていないのが大方のようです。

赤瀬川原平さんが云うようにデジタルカメラは、カメラを、愉しむ道具から事務用品に成り下げてしまいました」から、今こそ、クラシックカメラを綺麗な空間で、若い感性の店舗運営を以ってすれば間違いなく噂になり、若い世代の気持ちを掴むチャンスでもあります。いつも中古カメラ店に集まっているカメラ以外に趣味のない人などとは別の、お洒落でビンテージカーやビンテージクロージングに興味のある、若い感性の人を相手にする店が待たれているような気がするのですが・・・。

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2007年3月 5日 (月)

田園調布のあめりか屋?

Img_5840 週末のロードレースもどきの遊びを楽しんでますが、コース次第で帰りは池上経由で、駒沢まで戻るケースがあります。そんな時は田園調布のこれまた厳しい登り・下りの千変万化に富んだ地勢を楽しみます。

ご存知のように田園調布は、日本でも屈指の住宅地として知れ渡っていますが、1924年に田園都市株式会社によって分譲された当時は、郊外の中堅一分譲地に過ぎなかったのです。

古代より多摩川・国分寺崖線を背景とした環境のよさから住み心地もよかったようで、遺跡も多く、高級なイメージは何処でもそうなのでしょうが、後から実業家が多く住むことにより、勝手に出来上がっていったようです。

普段通過していくルートを変えて走ったこの日、まさに、往年の田園調布然とした『お家』を発見しました。おそらく、分譲当時の姿を遺している最後の『お家』かもしれません。無粋な塀もなく、あの「あめりか屋」が携わったように思われる姿に、往時の開放されたカントリー・ガーデンが蘇ってくるようです。

残念ながら、田園調布でさえ、勝手な意匠の佇まいと陳腐な塀が此処彼処に見えはじめましたから、この『お家』もいつまでこの姿を維持しているのやら・・・。

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2007年3月 4日 (日)

Hank Williamsが動く!歌う!

Hw 関西のアマチュア・フォークグループ『Rainy Blue』を率いる小島常男さんのブログ(www.rainy-blue.com) を通して知ったYou Tubeのサイトが素晴らしく、私のようなブルーグラス・カントリー・そしてアコースティック音楽を愛して止まない皆さんには珠玉のような歌手がビデオ映像を通して愉しめます。なかにはこの写真のようにHank Williamsも登場し、Roy Acuffの司会進行で歌いますし、June Carterとのデュエットで名曲「I Can't Help It」を絶妙なデュエットで聞かせます。(http://www.youtube.com/watch?v=Ds2cOOq1RS8&mode=related&search)インターネットの発達で一番嬉しいのは、このような趣味の世界に瞬時に飛び込めることですね・・・。それにしても、アメリカ音楽産業の底知れぬ奥行きの深さと、連綿と続く伝統の伝承をこのサイトを通して垣間見る事が出来ますし、つい上っ面の世界しか見えない日本の芸能界と比較してしまい、その差に愕然とするばかりであります。

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2007年3月 3日 (土)

今宵、フィッツジェラルド劇場で!

Couh 銀座テアトルシネマなど、普段は通り過ぎてしまうのですが、この日、チラッと目に入った『今宵、フィッツジェラルド劇場で』(http://www.koyoi-movie.com/)というタイトルの映画ポスターがどうみても、カントリーミュージックの気配とオーラを振りまいていましたから、吸い寄せられる虫のように、ポスターに接近しました。

いやー!、まったく知りませんでした。巨匠ロバート・アルトマン監督の手によるメリル・ストリープ主演の、アメリカン・ミュージック満載の映画のようです。ポスターだけを見て想像力を駆使すれば、この映画は、まさしくカントリーミュージック界の今を表しているようで、時代に取り残され昔の栄光のみで生きている歌手や、今が旬の売れっ子歌手が入り乱れ、壊される劇場の最後のラジオ番組『プレィリー・ホーム・コンパニオン』の生中継を舞台に繰り広げられるドラマのようです。カンヌ・ベネチア・ベルリン世界3大映画祭・最高賞を制覇したロバート・アルトマン監督の最後の作品でもあるそうです。

メリル・ストリープ、ウディ・ハレルケン、ケヴィン・クライン、そしてトミー・リー・ジョーンズなどの豪華俳優のパレードが愉しみで、その上俳優が自ら歌う曲目も渋そうですし・・・、全く知らなかったとはいえ、うまいタイミングでこの映画を知る事となりました。

3月3日からのロードショーですから、久しぶりの映画館にでも、来週行ってみることにします。

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