« BiCのボールペン! | トップページ | ブルーグラスの空気だ! »

2007年5月22日 (火)

広重・山伏谷に風が吹く!

10b01  ズバリ!この風の表現方法を見てから、私の「広重追っかけ」が始まりました。

 私世代はその青春とともに、殆どをアメリカ・フランスの文化・風俗に洗脳され続け、ようやく40代に差し掛かった頃、妙なジャパネスク文化啓蒙が始まり、これにも洗脳されて、ようやく日本が世界に誇れる特異な文化をもっていることに気づき始めるのであります。

この美作(現在の岡山県・美作【みまさか】市)・山伏谷の一枚はその頃、神田の古書店で見てから虜となったものです。版画というフラットな画面に時間と奥行きを感じさせる見事な抽象表現でありますし、今日の劇画作家が競って広重の技法を真似たのもうなずける話であります。広重には黒線で表した雨の表現が有名でありますが、この版画には見る側が勝手に「雨になる直前の風だ!」などと想像してしまうほど、人間の感性に鋭く入り込んで来るものがあります。

『美作・山伏谷』、この版画に見られる風の表現は広重型という典型まで昇華したひとつの特許表現であります。

|

« BiCのボールペン! | トップページ | ブルーグラスの空気だ! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/29019/4756112

この記事へのトラックバック一覧です: 広重・山伏谷に風が吹く!:

« BiCのボールペン! | トップページ | ブルーグラスの空気だ! »