Doyle Lawsonのバンドは見事!
気持ちいいテリー・バウカムのソリッドなバンジョー・イントロではじまるドイル・ローソンとク イックシルバー、お待ちかねのセキュラー(非宗教)作品。ジェイミー・デイリーの力強くかげりの ないすばらしいテナー・ボイスを軸に、ユーモラスでキャッチーなソリッド・ブルーグラス曲からカ ントリー/フォーク・バラッド、2曲で味のあるボーカルを聴かせ、そしてご存知のようにすばら しいテクとメロディーをつむぎ出すドイルのマンドリン(オリジナル・インスト含む)、サード・タ イム・アウトから移った正統派(威しフレーズに走らない!)ブルーグラス・フィドルのマイク・ハー トグローヴ(f)、このアルバムを最後に脱退するテリー・バウカム(bj)…、圧倒的なボーカル・ハーモ ニーと鉄壁のソリッド・リズムでもっとも安定した現在ブルーグラスの王道を聴かせるドイル、最 後のディキシーとトム・T.ホール作の曲"Can You Hear Me Now"では自身の出身地近くのカーター・ファミリーのA.P.カーターを意識してか、同じ曲 を78回転SP盤音質で聴かせる。現在IBMA最優秀ボーカル・グループ受賞の連続記録を更新する彼 ら、悠々の最新作である。(BOMサービス)
久々の爽快感たっぷりのブルーグラスアルバムです。
よくもここまでの高音がでて、脳の血管にでも支障がおきないのだろうか・・・などと思うほどのハイテナー・ヴォーカルからコンテンポラリー感覚充満のバンジョー・ヴァイオリン・マンドリンの演奏、そして完璧で熱いコーラスと、ブルーグラスミュージック界において別格といってよいほどのプロ魂の集団を率いるDoyle Lawson & Quick Silver (http://www.youtube.com/watch?v=lLrHv9Nch1A )による正統でありながら、アスリートパワー全開のすっきり・さっぱり出来るブルーグラスであります。
決して安定を求めることなく、常に進化し続けるその姿勢には、保守的な感性の多いブルーグラス界においては飛びっきりのメリハリの効いたサウンドを聴かせてくれますし、何といってもそのスピードとスリルに酔いしれるのであります。おまけにハイスピードでありながら、微妙な表現もきちんと聴こえるところがこのバンドの超絶たる所以でありましょう。
偏屈な観念や小ざかしいテクニック理論などは、とうの昔に過ぎ去ったのでしょうが、彼らの音楽は理論とテクニックが充分な上に、自由奔放に暴れますから、これ以上云うことなしの全曲直球勝負の完全試合のようなアルバムであります。
今年も空梅雨になりそうな気配ですが、この時期には、うってつけと申し上げましょう。
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More Behind the Picture Than the Wall アーティスト:Doyle Lawson,Quicksilver |
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