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2007年6月21日 (木)

鈴木信太郎のメルヘン

32 鈴木信太郎が1930年から1951年まで暮らした杉並区・荻窪の自宅の庭を描いた一枚ですが、紫陽花・朝顔とすっかり初夏の風情に溢れています。鈴木信太郎にしては珍しいほどの空想的な画面構成は、日常のありふれたものを集積していて、まるで谷内六郎の週間新潮の表紙を思い出してしまいます。

鈴木信太郎は緑の色に対する感性が鋭く、絶妙な調合によって鈴木緑と呼んでしまいたくなるような、独特な緑を生み出していますが、この絵にもその職人技がふんだんに散りばめられていますし、日常に使うものを上手く配置して、非日常的なイメージを喚起させてくれるこの絵には、鈴木信太郎のメルヘン的構成力が充分に発揮されています。

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