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2007年6月13日 (水)

鈴木信太郎の飄々さが!

30_1 鈴木信太郎(1895~1989)の絵には、日本の洋画につきもののアカデミズムや日本の独自性を誇張した形跡など一切見当たらず、ひたすら美しい色調と長閑で穏やかな画趣に終始しています。

八王子の裕福な生糸商家に生まれた信太郎は、幼少に身体が不自由になったにも関わらず、車椅子や座った目線からの構図が多く、これも信太郎の絵に独特の風景画の構図を生みました。

私が鈴木信太郎を知ったのは、母がよく買ってきてくれた久我山の北にあった西荻窪のこけし屋というお店のケーキの包装紙を通してでしたが、その包装紙の可愛い中にも品のある表現が頭に焼き付いていてました。その絵が鈴木信太郎という画家によるものだったことを知り、妙な親近感もあり、父のアトリエにあった薄い画集を眺めていました。又、小学校高学年の頃に鈴木信太郎が二科会の画家たちと同様、久我山にも住んでいた事を知り、ますます近い存在となっていきました。

この絵は戦争の終わる1945年(昭和20年)に疎開先の奥多摩・五日市の村で描いた桐の花でありますが、時代背景から察してもその暗さを感じさせない、気持ちの良い絵であります。構図もさることながら、鈴木信太郎の真骨頂である色彩の調和は日本洋画壇のなかでも私にとって梅原龍三郎以上のセンスの持ち主であると思っています。

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