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2007年7月16日 (月)

BEROLのお宝!

Img_3635 筆記具の世界にもそれぞれ浮き沈み・デザイン傾向の変化などがあって、とくにこの日本においては主たる消費者がオフィス需要と女子中学生・高校生あたりですから、毎年怒涛のように繰り返される新製品のラッシュには、もうついていけないどころか、時代の流れに逆行した無駄なものばかりのような気がします。

さて、バブルの時代に話が戻りますが、20年ほど前には原宿・FLAXをはじめ優れた文房具がきちんとしたショップの店構えを通して売られていました。今ではブランドに頼り切った表層デザインばかりが目に付きますが、この頃はドイツ・イタリア・イギリスの見識のある文具・筆記具がしっかりとあって、お国柄さえ文具を見れば分かると言われていた時代でもありました。

この写真は、仕舞い込んだまま行方しらずで、ずーっと探していたBEROLのサインペンです。引越しの際、家族の者がしまって以来6年ぶりに姿を現しました。イギリス製でありますが実は日本のペンテル社のOEMによるプロダクトであります。この太いボディーにたっぷりと入った顔料インクは20年近く経た今日でも劣化することなく、きちんと線を引いてくれます。外形の基本形態は変わりませんが、上から[Froppy Disk Pen] [Italic Pen] [Handwriting Pen] [Fineline]といかにもイギリスらしく細かい用途別のペン先になっています。

デザインの基本をしっかりと踏まえ、それぞれのボディ・カラーにも配慮が為され、正にイングランドのプロダクト・デザインのマスターピース(傑作)ともいうべきものです。やたらと顧客第一主義の美名の下、なんでもありの感を露呈している日本のメーカーのプライドの無さも救いがたい状態ですから、プロダクト・アウトの教科書のようなこのシリーズを見たところで、醒めた目で返されるのが関の山なのでしょう・・・。Berol204 BEROLは商品だけでなく、そBerol1004 のカタログの何処を見ても、潔癖なビジュアル・コミュニケーションのBerol104 基本に忠実な構成でありますから世界中の誰が見てもその用途・機能が一目瞭然であります・・・。

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