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2007年7月31日 (火)

1930年代の優雅さ

193501_1 すっかり見なくなった雑誌などを整理していると、思わぬ写真が出てくることがあって、捨てる前には必ず一度目を通すことにしています。

このメンズファッションの本は、ビニールで覆われていて、買う前に中身を見ることが出来なかったのですが、表紙の素晴らしさに負けて買ってしまったものです。内容は、20世紀の風俗写真が主ですから、時代考証を趣味としている人には、うってつけの一冊でしょう。20年ほど前に購入したもので、その後全然見ることもなく、今日まで、陽の目を見ることもなく来てしまいました。

改めて見ますと、全体が優雅な時代の優雅な人々に焦点を当てていますから、見るほうも羨望の眼差しとなります。

この写真、フランスの高級リゾート地・ドーヴィル( http://www.deauville.org/fr/ )のスナップで、1933年から1935年にかけてのものです。日本は暗黒の時代に突入する前夜の頃ですから、ずいぶんと開きがありますね。遊ぶために一生懸命働くという生活価値観のない日本人からしてみれば、遊び人は不良などと陰口を叩かれ続けられ、今日もその視線は不変ですから、結局、豊かな楽しい国には未だ、ほど遠いのかも知れません。

さて、続々とお洒落な商業施設が立ち上がっている東京ですが、モノの豊富さには脱帽いたすものの、残念ながら優雅な時間の過ごし方に関しては、江戸の昔に忘れてきてしまったようです。何か忙しない状況の中で、優雅な疑似体験だけをバーチャルに味わうのも如何なものかと、気付き始めてきた人が増えてきたように思います。

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2007年7月28日 (土)

眩しい町!

Holiday14 『絵に描いた餅と』いう意味は、余り良い事の例えには、使われませんが、『絵に描いたような町』は逆に、褒め言葉のように使われることが多いですね。

東京の町も、お手軽高層ビルラッシュの乱立で、その外観も40年以上前の、高度成長時代となんら変わらず、クレージー・キャッツがどたばたと踊っている背景にぴったりの風景ばかりとなって来ました。気になった美しい場所もいつ消えてしまうか分からない状況が続いていますから、カメラ片手に普段から撮りまくっています。

私の好きな『Summer Holiday』という画集には、そんな愚鈍な感性とは別の『人間の町』が登場してくるので、時々、書庫から取り出して、楽しんでいます。南仏を中心に描かれた楽しいモチーフばかりで、その空気感を捉える技術が抜群なこともあって、長年の私のベストブックであります。

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2007年7月25日 (水)

日陰と風が欲しい!

1_7 カルカソンヌをはじめ、南フランスの町には、こんな巨大な樹木が茂っていて、此処に来れば差すような日差しからも、一時逃れることができます。

東京都心の大規模開発・商業施設にも申し訳程度の植林が為されていますが、何処も彼処も、同じような樹木種で構成され、都心でのオアシスを楽しむにも選択肢が少なく、がっかりすること、最近多々あります。東京ミッドタウンの庭園もせっかく素晴らしいロケーションにあるにも関わらず、全く無神経な造園設計に基づき、植栽計画もファジーな要素がなく、ただ来園者を滞りなく裁く管理視点からの発想しかないように思えてきます。

やはり、どんな樹木を植えるかよりも、そこにどんな人たちがどう集まってくるかというイマジネーションの方が、大切な気がしてまいりました。

さて、1960年代から70年代にかけて、その影響力の大きさは多大であった『都市住宅』の別冊として、クリストファー・アレクザンダーが総指揮を執った別冊・『人間都市』には、今忘れかけた人間が活き活きとして生活する界隈の重要性が、当時最先端であったコピー機を使った斬新なグラフィックを通して展開され、学生だった私世代は相当影響をうけたのです。Img_6347

Img_6348 アメリカの草の根をはじめとするホールアースムーブメントが一巡して、純粋に都市の要素と人間の行動・生態を解析しながら分かりやすくまとめたこの本に匹敵するような書籍には、その後出合っておりません。

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2007年7月22日 (日)

エドワード・ホッパーとヒッチコックとの関連は?

Hopper810_1 Hopper710 Hopper910 Huity Hopper210 丸善・日本橋店で購入したHopper310_2 Edward Hopperの画集(Thamas&Hudson社刊)は、ドキュメンタリーな内容も差し込まれていて、語学堪能な諸氏であれば、読み応えもあるたいへん素晴らしい一冊であると思います。

私は、ホッパーのカントリーフレーバー溢れる分かりやすいモチーフやケープコッド周辺の灯台をモチーフにした絵が好きですが、今回この画集を見て改めてニューヨークの都市の風景、アパートメントから眺めた生活感のある画趣も素晴らしいことが分かりました。カントリー風景を見ているだけで、そこからはチャーリー・ルービンwww.youtube.com/watch?v=lIT0Xe1qaoIやカーター・ファミリー www.youtube.com/watch?v=Kq3AiyahYk4 などの素朴なメロディーラインを口ずさんでしまいますが、一方のアーバン風景を見ていると直感的にアルフレッド・ヒッチコックの映画『裏窓http://homepage2.nifty.com/e-tedukuri/REAR%20WINDOW.htm のシーンを彷彿させるシーンが浮んできて、「もしかすると、ヒッチコックは無類のホッパー好きなのでは・・・」などと推察し、「この飛躍した考えは意外と大当たりかも知れない・・・」などと、ほくそ笑んでしまいます。この映画はご存知の方も多いと思いますが、素晴らしい構想・ロケーションの下、ジェームス・スチュアートとグレース・ケリーというに大看板が主演するスリル・ロマンスがてんこ盛りの作品で、毎回新たな発見があって何度観ても飽きないのは私だけでしょうか・・・。何しろ、撮影で脚を折ってしまったジェームス・スチュアートの自宅で同じアパートの住人を覗いている視線がこの映画の殆どを占め、ちょっとマニアックな話ですが、何度も映画シーン中に、この映画が撮られた20年以上も前に描かれたエドワード・ホッパーの絵画に酷似した場面が登場してきますし、さらに拡大解釈すれば、『』という別映画作品http://homepage2.nifty.com/e-tedukuri/The%20Birds.htmの中にもエドワード・ホッパーの作品に出てきたようなシーンが登場して来たようにも思え、さもありなん・・・などと独りで納得、悦に入っています。

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2007年7月21日 (土)

銀座・空也の生菓子

Img_7932 和菓子の世界はどうしても京都老舗の引力・魅力に勝てるものはないのかな・・・などと思っていましたが、いやいやどうして、この東京は銀座・空也の生菓子はTHE EDOMAEに相応しい風情と姿です。この生菓子、空也名物の最中をいきなり予約なしで訪れた訳知らずのお客さんへの奉仕の品と思われている方も多いそうですが、決してそんなことはなく、梨園・粋筋の手土産の世界では知られざる名品なのです。

京都の和菓子には、概ね二十四節気http://koyomi.vis.ne.jp/directjp.cgi?http://koyomi.vis.ne.jp/24doc.htmの歳時記に則ったストーリーと細工のお約束がありますが、http://www.wanogakkou.com/frame/kasi_set_now.htmlこちら銀座のそれは、色・装飾・手業もさっぱりとしていて、男の和菓子と叫んでしまっても構わない颯爽とした仕上がりを見せてくれます。裏千家などの華やかなお茶よりも、藪の内流・不昧流など,武士のお茶に相応しい色・柄・形は女性受けはしそうもありませんが、そこは空也最中の大店、それだけでもけっこうな姿とお味で・・・などと言ってしまいそうであります。

さて、現在の空也は小粋なモダンビルとなってしまいましたが、いまだに私は以前の和風な佇まいに好感を持ち続けています。1968202

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2007年7月20日 (金)

iPhoneはWhole Earth Information&Survival Gearだ!

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Q.) パーソナルコンピュータとは何でしょうか。

A.) それについては、自転車とコンドルとのアナロジーで答えたい。数年前に僕は「サイエンティフィック・アメリカン」と思いますが、人間を含めた地上のさまざまな動物の種の、運動の効率に関する研究を読みました。その研究はA地点からB地点へ最小限のエネルギーを用いて移動する時に、どの種が一番効率が良いか、結論を出したのです。結果はコンドルが最高だった。人間は下から数えて3分の1のところにいて、あまり印象に残っていません。
しかし、人間が自転車を利用した場合を、ある人が考察しました。その結果、人間はコンドルの倍の効率を見せました。つまり
自転車を発明した時、人間は本来持っている歩くという肉体的な機能を拡大する道具を作り出したといえるのです
それゆえ、僕はパーソナルコンピュータと自転車とを比較したいのです。なぜなら、それは、人間が生れながら持つ精神的なもの、つまり知性の一部を拡大する道具だからです。個人のレベルでの生産性を高めるための特別な’関係が、人間とコンピュータの関わりの中で生まれるのです。
ほとんどの人々は、まだ、パーソナルコンピュータの存在すら認識していません。この業界の挑戦は人々にパーソナルコンピュータを学んでもらう手助けをするだけでなく、パーソナルコンピュータを使いやすくして、ここ10年の間に自転車と同じくらいに人間の精神の拡張であるパーソナルコンピュータを社会に普及させようとするものです。(
秋山東一氏ブログhttp://landship.sub.jp/stocktaking/より

上記は1980年にAppleコンピューター社の創立CEO・スティーブ・ジョブズ氏がThe Wall Street Jounal誌で語ったコンピューターと人間社会に関わる概要の話ですが、その後1984年、1月24日にMacintosh初代が生まれ、今話題のiPhone http://www.youtube.com/watch?v=YgW7or1TuFk にも連綿としてこの思想が貫かれています。

ところかわって、日本国内の子供相手のガジェットしか念頭にない携帯業界にはこの思想というものがまったく欠落してしまい、短期のモデル・チェンジとコンテンツによるライセンス・著作権収入しか考えていない集団からは、もう世界をリードする企業というものは、生まれないでしょう・・・。

スティーブ・ジョブズ氏がリード大学に在学中の時代には、60年代からブレークした東洋思想に影響を受けた教授なども多く居た筈で、おそらく彼も先生からの全地球的発想を十二分に浴びせられた可能性がこのQ&Aの内容からも、大であります。

ついに現時点で究極のTool&GearとなったiPhoneでありますが、予想通り日本に登場するのは、しばらくお預けのようですし、いかに孫正義氏が解放の士となって孤軍奮闘動かれても、時代認識の欠如した業界が相手では、逆効果のような気がしてなりません。

さて、このiPhoneですが、現在考えられ得る、最高・最強・最新の英知に基づいた人間のための知性の道具でありますから、世界の何処にいても孤立せず、生き残ることが可能となった個と地球を繋ぐ知の武器なのであります。これ一台で分散化していた各用途の道具が一まとめとなってしまい、果ては完全な情報標準化と特化の主導権をApple、いやスティーブ・ジョブズ氏が握ってしまったことを意味することでもありそうです。

なお、補足でありますが、スティーブ・ジョブズ氏が2005年、6月12日のスタンフォード大学で行った卒業祝賀スピーチ内容の日本語訳http://homepage.mac.com/mkiyoshige1/iblog/B927194124/C922213363/E20050802113558/を掲載しましたので、ご覧ください。ここでも彼の人生観をたっぷりとうかがい知ることが出来ますし、広く解釈すればApple社の対人間から地球環境までの考え方も推察できると思うのですが・・・。

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2007年7月19日 (木)

デュフィ・日陰が欲しい!

Dufy7 デュフィの絵の中でもひと際、写実的な一枚です。さらっと、洒落たタッチの筆勢で描いたものとはちょっと趣きが異なっていて、珍しくしっかりと対象を見て、忠実に描こうという気持ちが入っています。

この木が何の樹木種なのか定かでありませんが、地中海の町に見られる日陰のための『木一本』に違いなさそうです。

地元の土を焼いて作った屋根の色と、海の群青色の深さの色相がシンクロして、強い夏の一日をインスパイアできます。

これまでの海外旅行では盛夏を体験したことがありませんが、南仏のきらきらした日差しの下で、町のひなびたカフェで絞りたてのオレンジ・スカッシュを飲んでみたいという、些細な願望があります。また、更なる願望としては、走れるうちにロード・レーサーでツールのコースを楽しんでみたいと、思っています。

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2007年7月16日 (月)

1958年・運動会

1205195801 小学校5年生ともなると、ませた兄貴のいる生徒が兄から聞き込んだよからぬ話を休み時間に教えてくれて、男兄弟のいない男子生徒や一人っ子には別の意味で社会勉強ともなりました。

もうこの年ともなれば、いわゆる色気の話は定番中の定番でしたから、これ関する話を聞きつけると、もう其処は人だかりと化してしまうのです。運動会が近づくともなれば、話題はフォーク・ダンス一辺倒で、当然「何組の誰が・・・」などと女子の話に展開、ちょっとおませな男子がその場を仕切るのです。運動会の予行練習でもフォークダンスが始まると、そわそわする自意識過剰の男子が多かったので、男子と比較して数の少ない女子と手を繋ぐ番が回ってくると後ろの男子もそわそわし始め、咳払いなども始まるのです。何しろひとクラスの女子は人数に対して一割程度でしたから、女子と手を繋げる確率も低いわけで、ようやく女子が回ってきたかと思えば、曲が終了し目前の女子と目でも会おうものなら次の曲が始まるまでの長い時間、視線をどこへやったらよいのか当惑するばかりでありました。

まだまだ純情な時代の出来事・・・であります。

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BEROLのお宝!

Img_3635 筆記具の世界にもそれぞれ浮き沈み・デザイン傾向の変化などがあって、とくにこの日本においては主たる消費者がオフィス需要と女子中学生・高校生あたりですから、毎年怒涛のように繰り返される新製品のラッシュには、もうついていけないどころか、時代の流れに逆行した無駄なものばかりのような気がします。

さて、バブルの時代に話が戻りますが、20年ほど前には原宿・FLAXをはじめ優れた文房具がきちんとしたショップの店構えを通して売られていました。今ではブランドに頼り切った表層デザインばかりが目に付きますが、この頃はドイツ・イタリア・イギリスの見識のある文具・筆記具がしっかりとあって、お国柄さえ文具を見れば分かると言われていた時代でもありました。

この写真は、仕舞い込んだまま行方しらずで、ずーっと探していたBEROLのサインペンです。引越しの際、家族の者がしまって以来6年ぶりに姿を現しました。イギリス製でありますが実は日本のペンテル社のOEMによるプロダクトであります。この太いボディーにたっぷりと入った顔料インクは20年近く経た今日でも劣化することなく、きちんと線を引いてくれます。外形の基本形態は変わりませんが、上から[Froppy Disk Pen] [Italic Pen] [Handwriting Pen] [Fineline]といかにもイギリスらしく細かい用途別のペン先になっています。

デザインの基本をしっかりと踏まえ、それぞれのボディ・カラーにも配慮が為され、正にイングランドのプロダクト・デザインのマスターピース(傑作)ともいうべきものです。やたらと顧客第一主義の美名の下、なんでもありの感を露呈している日本のメーカーのプライドの無さも救いがたい状態ですから、プロダクト・アウトの教科書のようなこのシリーズを見たところで、醒めた目で返されるのが関の山なのでしょう・・・。Berol204 BEROLは商品だけでなく、そBerol1004 のカタログの何処を見ても、潔癖なビジュアル・コミュニケーションのBerol104 基本に忠実な構成でありますから世界中の誰が見てもその用途・機能が一目瞭然であります・・・。

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2007年7月14日 (土)

ル・コルビュジエの悪戯!

Img_5396 Img_5397 Img_5398_1 建築家、ル・コルビュジエは、その革新的建築をとおして、今も多くの熱烈とも言うべき信奉者がいますが、私は建築よりも彼の遺したノート・コラージュに何か独特のセンスを見出し、それ以来、気になっています。彼は建築家らしく、自分の著作物にも、表紙・奥付・目次などを自分で試作を作り、表紙にいたっては、こと細かな色指定などもされたようです。ル・コルビュジエ独特の色彩感覚の極致は、106_3 206 306_1 あのロンシャン教会の宗教色とは無縁のステンドグラスに象徴されていて、一度はこの眼で見てみたい建築の筆頭でありますが、著作物にも同様なアバンギャルドな色彩設計が此処彼処にあって、この建築家が実は類まれなアーティストでもあったことを証明しています。

ル・コルビュジェ アーカイブ http://www.taisei.co.jp/galerie/archive.html

森美術館で開催中のル・コルビュジェ展 http://www.mori.art.museum/contents/lc/index.html

ル・コルビュジエ サヴォア邸 
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2007年7月13日 (金)

Hank WilliamsⅢはご機嫌カントリー

Hank_williams01 アメリカを代表する、シンガーソングライターの草分けであり、強烈な鼻声に好き嫌いが極端に分かれたハンク・ウイリアムス( http://park8.wakwak.com/~music/kats/anold/2001/0112.htm )の孫にあたるHank WilliamsⅢの歌をプロモーション・ビデオで見て以来、私はこの歌手の年不相応なフアンであります。

ナッシュビルサウンドの創作以来、カントリーミュージックが都会に媚を売ることが続き、カントリー(田舎)がカントリー(国)の代表音楽となってしまいました。人間というものは身勝手なもので、そんな小洒落たうわべの音楽にも癖々していた頃、登場したのがHank WilliamsⅢであります。Alan JacksonやGeorge Straightなどの正統カントリーの伝統派に属するタイプでしょうが、この若者はもっとファンキーでダーティーなイメージ・マネージメントに則り、極めてトレンディーなサウンド作りに拘っていますし、嬉しいことにお爺さんの若い頃と瓜二つの顔つき以上に声までもがそっくりさんなのです。お爺さんも第二次戦後の時代にはかなりの革新的音楽家でしたから、きっと喜んでいるに違いありません。

表向きにはシンプルこの上ない曲趣が多いのですが、ビート感にあふれたリズムをはじめ、隠し味としてのコンテンポラリーなメロディーセンスが此処彼処にばら撒かれていて、車を運転しながら聴いておりますと、うっかり速度超過になり勝ちであります。

YOU TUBEを検索すると最新のHank WilliamsⅢのグランドオールオープリーのステージがご機嫌ですし、私が最初に虜となった彼の「You Are The Reason」が見つかりましたので、お好きな方々はどうぞ・・・。

Grand Ole Opry http://www.youtube.com/watch?v=VHrnk07N-Hk

You Are The Reason http://www.youtube.com/watch?v=kKXcBme9QMs

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2007年7月11日 (水)

堀内誠一さんの楽しさ

Img_6169_1 Img_6179Img_6172 1970年代のファッション・トレンド雑誌『anan』のアートディレクター・堀内誠一さん(1932~1987)が取材の傍ら書きとめたスケッチや、エッセー、その他旅に関わる珠玉の話が散りばめられた『パリからの旅・パリとフランスの町々』が復刻版として、マガジンハウス社から、今年の2月に再登場しました。この本、1990年に発行されたのですが、所謂業界筋では、アートディレクションの鑑とも云うべき内容・構成の塊でありましたから、あっという間に、完売してしまい、その後、再販の声が途切れなく続いていた一冊です。

パリを起点として、コートダジュール・プロバンスへと興味の対象地域がワープし、食楽・史楽・芸楽・宴楽・・・と人生の楽しみ方までこの一冊で示唆してくれていますから、ちょっとお疲れの大人の人が、ちょっと力を抜きたいひと時の傍らにいてくれると、案外、効能が現れるかも知れません・・・。

堀内さんはマガジンハウス社で、アンアン・ポパイ・ブルータスなどの後世に残る雑誌のアートディレクターとして、その職人気質を全回転され、私世代にとっては、大橋歩さんの平凡パンチの表紙とともに、ポップカルチャーの代表選手でした。堀内さんは人生の終盤を絵本作家としても活躍され、福音館書店『こどものとも』シリーズを通して会うことが出来ます。

なにしろ、絵はもちろん、文章・取材の掘り下げ、レイアウトなど今では分業となって何人もの人が関わる分野を全てお独りでまとめ上げていたようで、そこには当然それを良しとしない輩も多かったのでしょうが、今となっては、その個人的感性が時代を超えてひとつのメディアとメッセージとなり、我々に素晴らしい仕事の在りかたを遺してくれました。

01_34 Img_6181

今や、Google Earthで、世界中処までもひとっとびのご時勢ですが、このヴェネチアのイラスト・マップを眺めているだけでも、堀内誠一さんのイマジネーションがどれほど私たちに旅のもつワクワクドキドキを伝えてくれたかが,一目瞭然であります。Google Earthの素晴らしさは言うまでもありませんが、人間の想像力を喚起させてくれる視点からは、堀内さんに軍配が上がると思うのですが・・・。

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2007年7月10日 (火)

広重・浅草猿若町の満月

6a01 満月の夜でありますが、何ともいえない穏やかな賑わいであります。浅草の猿若町 (http://www.geocities.jp/kikuuj/chizu-zatu/saruwaka/saruwaka.htm )は江戸時代おおいに栄えた繁華街であり、芝居小屋も多く、江戸庶民には絶好の遊び場所であったのでしょう。

さて、安藤広重によるこの版画、満月の下にぼかしで表現した月の映りこみの技法もおみごとですが、町人たちの優雅な姿、せかせかしていない動きまでもが感じとれる表現力に、時間までも表しているかのごとくです。右手の明るいところが森田座 (http://www.tamasaburo.co.jp/rekishi/index.html )という当時、江戸三座と呼ばれた人気の芝居小屋です。

この時代、夕方には食事を済ませて、楽しい夜の時間が待っていたようですから、今よりもずっと、贅沢な生活の楽しみ方を享受していたことでしょう。娯楽といえば芝居か寄席などが主流だったのでしょうが、江戸時代、ちょっとした町には、お楽しみ場所があった頃の、豊かな生活の過し方を記録している版画であります。

Photo_12 ベアトが明治7,8年頃に撮影した猿楽町・森田座の写真は、きっと広重の絵を参考に同じ位置から撮ったとしか思えません。

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2007年7月 8日 (日)

等々力の家・スタジオジブリ好み

Img_6147 Img_6148宮崎駿氏率いるスタジオジブリがアニメを作る際、徹底した取材を元に時代考証を設定することは有名でありますが、私はとくに彼らが何故か「昭和の懐かしさの薫るお家」をお好みなところが、同好の士として、嬉しいのです。

世田谷区はまだ「昭和の薫りのするお家」が良好な状態で残されていて、自転車で気ままに走りまわっていると、偶然、この画像のようなみごとなお家に遭遇することができます。

大谷石と生垣という黄金の組合せの状態もご立派ですし、木造ながら日頃の手入れもきちんとされているようで、簡素ながら、きちんとした日々の暮らし方が反映されています。

まだ現在のように、防犯や安全に神経をつかうことなく、平和な日々の生活が保証されていたからこそ、このような開放された住いが可能であったのでしょう。これも平和で村社会の名残があった、ある時期までの昭和の証といえるでしょう。

よく見ると、毎日、朝の掃除を怠ってないのでしょう!、見事なまでに掃き清められ、行き届いたお隣・近所さんへの気配りも素晴らしく、この地域の方々の環境への配慮は、現在も半端ではありませんから、近隣とのコミュニケーションも充分と確信します。

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2007年7月 7日 (土)

週末のお昼は、神宮前 J・COOK

Img_7220      Img_7224Img_7227世に幾多のカフェ・レストランImg_7238Img_7240Img_7239があるものの、店の放つオーラの濃さという点では私にとってのベストワンが、神宮前の極めて渋い所に、それもひっそりと忍ぶように在る『J・COOK』というお店です。

最近のオーガニック・ブーム、ロハスな時代潮流など全く関係なく、というよりも耳を貸さず、一つのテーストに拘りながら多くの都市遊民・高等遊民をも唸らせる料理はフランスをはじめ何カ国もの大使館で料理修業に励んだ店主・中尾年秀さんの腕前によるものです。黒板に書かれているだけでも圧倒されるメニューの数ですが、こちらの勝手なお願いも引き受けてくれる心の広さがたまらないのです。その一つのテーストとは何かと云えば、ずばり「大人のための手を抜かない職人技芸」です。

この日は、店主の今お気に入りだというアナスタシア・ヴァーリツェヴァのロシアン・ジプシーミュージックを存分に堪能しましたが、ブルーグラスのリズムと歌声に余りにも酷似しているのに仰天しましたし、さらにこれでもか!と登場したのが格闘技プロデューサーとして一時テレビにも登場していたM瀬H教氏の限定私家本であります。昭和風俗史を現物で南青山超一等地のマンションの何室かを使って日ごと収集しているこの方の思い出が、お宝写真と共にぎっしり詰まったこの本をご本人からいただいたという話ですから、この店、油断なりません・・・。

奥様の中尾敦子さんも飄々とした大人物で、自転車に乗ってお腹周りを気にしている私を、「なんと馬鹿で小市民な男よ!!!」などとあざ笑うのであります。

J・COOK 東京都渋谷区神宮前3-36-26  Tel:03-3402-0657

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2007年7月 5日 (木)

佐藤錦のお出ましです。

Img_7729 老舗のフルーツ店でさくらんぼの値段を見てしまうと「何故だあー。」などと叫びたくなってしまいます。それは、さくらんぼに限らずマンゴー然りで、小売の店頭に登場する高級フルーツの価格には、何故か納得できないこともありますよね・・・。

というわけで、この時期になると我家では太田市場に出かけては、旬の果物を買い求めるのです。何しろ、日本橋の老舗果物店の何分の一の価格で購入できるのが一番のメリットですし、様々な種類の果物を一堂に会して見られることも、その楽しみのうちであります。

この山形県産・佐藤錦も2kgで2,500円という嬉しいお値段で、びっくりします。小売店舗の価格が慣れっことなってしまった都市生活者には、流通価格のお勉強の意味も含めて、出掛けられたら如何でしょうか。

  いつもお世話になる朝日青果株式会社は素人筋にもやさしくアドバイスしてくれますので、安心です。但し、午前中は戦争のような状態ですから、午後にでも出向くとさほどご迷惑でなく、よろしいかと思います。Img_7701Img_7685

朝日青果株式会社 東京都大田区東海3-2-6 (大田市場内) 電話:03-5492-4628

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2007年7月 4日 (水)

箱根・夏の学校 1955年!

532195502 日本国内にも、美しい景観は此処彼処にあるのですが、残念なことにパノラマ的な広がりを堪能できるところは限られていて、大多数はその美しさが途中で分断されてしまいがちです。

東京から至近距離にある箱根は、芦ノ湖とその周辺の小高い山が絶妙なバランスを保っていて、優雅な滞在型のリゾート地でありましたが、82e5dba71 獅子文六著・『箱根山』で描かれた観光振興をめぐっての電鉄系会社同士の覇権争いの結果、観光施設の乱立となり、今のようなバス団体旅行中心の、忙しい日帰りコースに成り下がってしまいました。

 、さて、下の画像はイギリスの湖水地方・グラスミア湖ですが、50年ほど前の箱根芦ノ湖周辺はこれとそっくりな雰囲気が至る所に見られ、子供ながらに、そのパノラマ景色に惹かれたものでした。現・山のホテルから樹木園に至る小道は、その当時泥道でしたが、なかなか野趣に富んだ原始的光景も垣間見る事ができて、私にとって明るい印象の一方、暗く怖い道を歩いた印象もあります。

又、学園寮のあった北側の丘は『浴風台』と呼ばれ、壮大な草の生い茂る丘となっていて、草の香りも清清しく、毎年の夏の学校で思いっきり走り遊ぶことができたことも、良き思い出であります。

この丘の奥には、仲間内で『幽霊屋敷』と呼んでいた、旧い立派な別荘が朽ちた状態で残っていて、先生から「あそこに行ってはいけない」と言われていたにも関わらず、怖いもの見たさの何人かでそっとでかけました。当時、人気だった少年探偵団の小林少年を気取ってみたりしましたが、小説の世界とは異なり、現物を目の前にすると、勇気百倍というわけにもいかず、恐る恐る引き返すだけでした。

509さて、私などはこのイギリス・湖水地方辺りの美しすぎる景観画像を見ているだけでも、「生きてて良かった!」などと思いたくなりますから、景色が人間に及ぼす作用には、計り知れない効能があるのでしょうね・・・。

グラスミア湖の写真撮影:辻丸純一

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2007年7月 3日 (火)

『室内』の52年展

Img_7669 Img_7659Img_7667_1Img_7660_1 Img_7662_1京橋のINAXギャラリーhttp://www.inax.co.jp/gallery/では、雑誌『室内』の52年間にわたる足跡と名編集長・山本夏彦氏(1915~2002)http://hw001.gate01.com/namekujiken/natsu/のオマージュを兼ねた展覧会が開かれています。

その名の通り、建築・インテリア業界の皆さんにとってはバイブルのような存在であった『室内』誌は、山本さんの気骨と反骨の表れそのもので、業界誌に留まらない範囲を取り込んで、潔く直球勝負のディレクションが飛びっきり高品格を保っていました。残念ながら山本夏彦氏の死去以後、昨年、一旦休刊状態となりましたが、続投を願う愛読者はかなりの数と思われます。

この会場に入ると、もう其処は山本ワールドのフルコースで、しかも執筆者から提供された数々の品物が、この雑誌を支えていた名物コラム・名物コーナーとシンクロして、感慨無量であります。

山本夏彦さんという一人の編集長の哲学に惚れた多くのフアンを魅了した雑誌が消えたことは、出版界からひとつの目安が無くなり、ある価値基準の物差しが途絶えてしまったことでもあります。

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2007年7月 1日 (日)

1964年・西伊豆ツーリング

196402 1964年、東京オリンピックの年の春休みを利用したサイクリング・クラブの西伊豆・箱根ツーリングのスナップです。今では到底お付き合い出来ない強行軍で、天候も安定せず、最悪のツーリングでありました。

この時代、スポーツ系のクラブは根性をしっかりと鍛錬することも前提になっていましたから、傍から見て軟弱と思われていたサイクリング・クラブも例外でなく、厳しい鍛錬の毎日でありました。3泊4日ほどの日程でありましたが、毎日朝から夕方まで、鬼軍曹と称された二人の先輩(右から一人目・三人目)の指揮の下、あの伊豆半島を縦横無尽に走りまくりました。健脚を誇っていた山田隆男君(左から二人目、現在はサクマ製菓・社長)や私(右から二人目)もさすがに毎日の強行軍に疲労困憊し、今のように靴もまともな物がなく相当参ったものでした。

196401 写真を見てもお分かりの通り伊豆の海岸道は当時このような砂利道で、自動車が通れば窒息しそうな砂煙状態でしたが、オリンピックを迎えるために、関東近辺の観光地は舗装化に血道を挙げてましたから、ダンプの往来も激しく、見通しが透明になることなど少なく、砂埃が収まるまでしばしの休憩もあり、目的地までなかなか進まず、ただ一途に黙々とペダルを踏んでいたのであります。

この写真は西伊豆・松崎に向かう途中、みごとな夕日を背景にした佐々山厚さん ( http://www.geocities.jp/aysasayama/ )のスナップでありますが、一同、相当にお疲れの様子がうかがえます。そして西伊豆ツーリングのあと箱根ツーリングを楽しむ予定だったのですが、突然の春雪に遭遇。温泉に浸かって疲れを癒すこととなりましたが、帰路の箱根の坂も当然雪が至る所に残っていましたから、これも相当な恐怖を以って下っていきました。まだまだ寒い頃でしたが、今となっては厳しき中にも良き思い出のワンシーンであります。

それにしても3月の寒い時期、若かったとはいえ、ショーツ姿がお元気な颯爽とした一団であります。

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