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2007年7月25日 (水)

日陰と風が欲しい!

1_7 カルカソンヌをはじめ、南フランスの町には、こんな巨大な樹木が茂っていて、此処に来れば差すような日差しからも、一時逃れることができます。

東京都心の大規模開発・商業施設にも申し訳程度の植林が為されていますが、何処も彼処も、同じような樹木種で構成され、都心でのオアシスを楽しむにも選択肢が少なく、がっかりすること、最近多々あります。東京ミッドタウンの庭園もせっかく素晴らしいロケーションにあるにも関わらず、全く無神経な造園設計に基づき、植栽計画もファジーな要素がなく、ただ来園者を滞りなく裁く管理視点からの発想しかないように思えてきます。

やはり、どんな樹木を植えるかよりも、そこにどんな人たちがどう集まってくるかというイマジネーションの方が、大切な気がしてまいりました。

さて、1960年代から70年代にかけて、その影響力の大きさは多大であった『都市住宅』の別冊として、クリストファー・アレクザンダーが総指揮を執った別冊・『人間都市』には、今忘れかけた人間が活き活きとして生活する界隈の重要性が、当時最先端であったコピー機を使った斬新なグラフィックを通して展開され、学生だった私世代は相当影響をうけたのです。Img_6347

Img_6348 アメリカの草の根をはじめとするホールアースムーブメントが一巡して、純粋に都市の要素と人間の行動・生態を解析しながら分かりやすくまとめたこの本に匹敵するような書籍には、その後出合っておりません。

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