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2007年7月10日 (火)

広重・浅草猿若町の満月

6a01 満月の夜でありますが、何ともいえない穏やかな賑わいであります。浅草の猿若町 (http://www.geocities.jp/kikuuj/chizu-zatu/saruwaka/saruwaka.htm )は江戸時代おおいに栄えた繁華街であり、芝居小屋も多く、江戸庶民には絶好の遊び場所であったのでしょう。

さて、安藤広重によるこの版画、満月の下にぼかしで表現した月の映りこみの技法もおみごとですが、町人たちの優雅な姿、せかせかしていない動きまでもが感じとれる表現力に、時間までも表しているかのごとくです。右手の明るいところが森田座 (http://www.tamasaburo.co.jp/rekishi/index.html )という当時、江戸三座と呼ばれた人気の芝居小屋です。

この時代、夕方には食事を済ませて、楽しい夜の時間が待っていたようですから、今よりもずっと、贅沢な生活の楽しみ方を享受していたことでしょう。娯楽といえば芝居か寄席などが主流だったのでしょうが、江戸時代、ちょっとした町には、お楽しみ場所があった頃の、豊かな生活の過し方を記録している版画であります。

Photo_12 ベアトが明治7,8年頃に撮影した猿楽町・森田座の写真は、きっと広重の絵を参考に同じ位置から撮ったとしか思えません。

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