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2007年8月 3日 (金)

あの頃、街はよしずだらけ!

1_13 2_14 この30年近くの間に、日本国内の大きな商店街の殆どは、アーケードで覆われてしまった感があります。たしかに商店側にとっては、雨の日も来客していただける長所もあり、商店街の一体感をアピールできる環境でもあったのでしょうが、ここにきてシャッターを閉じたままの街も少なくなく、それ(アーケード)がかえって閉塞感を助長しているようにも見えてきますから、分からないものです。

さて、この写真は終戦後にGHQのカメラマンが撮影した日本全国の風俗・記録写真から抜粋した銀座・晴海通りの様子です。この時代(1950年前後)ともなると、だいぶ余裕も見えてきた一般の銀ブラ族からサラリーマンにいたるまで、将来に向けた希望に満ちた明るい顔つきと立ち振る舞いをうかがうことができますから、日本人は立ち直りの速い民族なのであります・・・。

私は自分でいうのもなんですが、そうとうせっかちな性格で、速足で歩くタイプの人間ですから、今の銀座のゆっくりとした歩きをしている皆さんを追い越すのもなかなか勇気のいることでありますが、この写真からは、皆さん比較的速めに歩かれているリズムを感じます。時代が復興期でありますから、忙しなかったことでしょうからのんびりしている余裕などなかったのでしょうか・・・、今の街をゆっくりと歩かれる皆さんには恰好の良さを見出すことさえ出来ないと考える偏屈な性格でもあります。

さて、この写真に写っている歩道に映り込むよしずからこぼれた陽射しがゆらゆらと動いて、歩道にも光の動きが生まれて独特の夏の風情というものを生じていますが、このよしずを陽射しに利用していたのは、日本の商店街独特なのか、銀座以外にも神田・渋谷などでも見られ、小学生だった私は父と一緒にこの眼が回るようなきらきら輝く歩道を歩いたのを思い出します。見るからに涼しげですが、実際よしずを抜けてくる風は程よい清涼感を伴っていて、ローテクながら季節感を最高に演出してくれる、装置でもあったわけです・・・。

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