吉祥寺南口駅・1965
昭和40年に撮影された吉祥寺・南口の様子です。
私は小学校から高校までこの町にお世話になりましたが、この頃、大学が八王子方面に在った為、自然と足が遠のき、徐々に通過するだけの町となっていきました。それでも、高校時代の仲間と会うときはこの近辺のちょっと洒落たバーなど愉しいひと時を過ごしたものです。この写真をみても、その頃の吉祥寺の郊外の雰囲気がよく表れています。まだ周りは畑なども在ったりしていましたから、春の風や、秋から冬にかけての木枯らしは土埃と共にやって来ました。吉祥寺の店はよほど場所が良ければ別ですが、殆どの店はこの風と土埃に悩まされていたように、記憶しています。
東京オリンピックの翌年の写真ですが、今から見るともっと昔のように錯覚してしまいそうです。着ている洋服、酒場の名前を見ても、ずーっと昔のような気配に満ちています。この10年後には、この場所も、明るい空は視界から消えて、ビルの谷間となってしまいましたし、人間の生活感が一掃されて、空虚な空間だけが今も存在しています。
しかし、『駅を降りればもう其処は、男の楽天地・・・!』といわんばかりのニッカバー・マルゴの看板が、男性諸氏をなかなか自宅まで直帰させない、何か期待出来そうなお誘いのようで、嬉しいですね。
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コメント
はじめまして。
一般社団法人「昭和の記憶」の谷口と申します。
現在、とみん銀行の発刊している雑誌「とみん経営ビジネス21」において「東京今昔物語」というコラムを連載しております。
東京都内の駅にまつわる思い出語りのインタビュー原稿を連載しているのですが、昔の写真がなかなか見つからず苦戦しておりましたところ、貴サイトを発見致しました。
今回は吉祥寺駅の写真を使わせて頂きたいのですが、いかがでしょうか。
出展は明記致します。
どうか、ご検討ください。
何卒よろしくお願い致します。
投稿: 「昭和の記憶」谷口博幸 | 2014年7月10日 (木) 午後 01時40分
先般、コメントさせて頂きました「昭和の記憶」の谷口です。
管理者様にのみ、メールアドレスが表示されるように操作したつもりですが、もしかしたら表示されていないかもしれないと思い、再度、コメントさせて頂きました。
写真使用の件、
080taniguchi0007@gmail.com
までご連絡いただければ幸甚です。
何卒よろしくお願い申し上げます。
投稿: 「昭和の記憶」谷口博幸 | 2014年7月13日 (日) 午後 07時10分