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2007年9月22日 (土)

落水荘

75  Photo_17   2_84_2昨今の再開発の建物や住宅を観ていても、さほど感動することがなくなってしまったのは、建築物よりも、周囲の環境に魅力がないからかも知れません。個々の建築が如何に素晴らしくても、景観としてのスケールがそうでなければ、感動の度合いが変わってしまいます。

このフランク・ロイド・ライトによる名作・落水荘の写真を久しぶりに眺めていますと、すっかり忘れていた自然環境と人間の創造力との関係に襟を正してしまいます。西ペンシルバニアの森を流れるベア・ラン渓流をまたぐように建っているこの建築は1939年の竣工ですから、当時としてはそれまで建物の添え物的存在であったバルコニーを主役に引き上げた視点と、ガラスの多様な使い方の革新性が響き合って、建築史的にも画期的な住宅なのです。渓流を跨いで滝を眼下に望むという絶対環境は、写真からは聞こえてこない落水の響きも心地よいに違いなかったでしょう。ガラスを多用して内部と外部が一体化されているような気分にもなって、一層、自然との一体感が生まれています。

バブルの絶頂期にあたる1988年頃、売りに出されるという噂がたって、あろうことか日本人が買う寸前までいったという話を小耳にはさんだこともありましたが、結果的にはご破算となり、今は修復工事も終わり、ガイドツアーもあってhttp://www.paconserve.org/index-fw1.asp 観光名所として多くの建築と景観を愛する人々で、新緑と紅葉の時期はとくに混みあうようです。

試しにYou Tubeで検索しますと、やはり登場してくれましたので、臨場感溢れる渓流・滝の音とともに、この名作をご覧ください。一番最後に聴こえてくる、ハンク・ウィリアムスと思しき(?)、何方かのギター一本で歌うバラードがたまりません。http://www.youtube.com/watch?v=gSRXHl9RbbU

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