デュフィーの部屋
デュフィーお好みのアングルから、夏のニースの眺望です。ただひたすらに対象を自由に描いているものの、何という優雅な気分にさせてくれるのでしょうか。
日本の梅原龍三郎さんも、この世界を描いていますが、妙な民族意識が働いて純粋な絵画としての美しさに何か理屈が塗りこめられていて、私のような単純人間は、デュフィーのさっぱり感覚に軍配をあげてしまいます。
装飾絵師として、職人技も会得していましたから、このコートダジュールの空気感に見事当てはまった一枚には、暮らしぶりの優雅さとスノッブなティストが表現されています。また、遠くに見える海上の鯨のようにも見えてしまう波が、不思議な臨場感を以ってニースの優雅なリゾートライフを伝えてくれます。
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