ドック・ワトソン1976
ブルーグラス音楽界の名カメラマンにして生き字引の小森谷信治さんから、突然いただいた写真です。
1976年、盲目のギタリストにしてアメリカ中東部から南東部にかけての伝統音楽を次代に伝承しようと伝道師のような役目も担っていたドック・ワトソン http://www.youtube.com/watch?v=3q9ea05XGbs が息子マール・ワトソン等を連れて東京・文京公会堂で公演したときの模様です。あえてどことは申し上げませんが私も何故かステージ上に上がっています。うる覚えですが最後の曲が『Will The Circle Be Unbroken』ではなかったかと思いますが、一緒に歌ったのであります。ステージ奥のタイトルなども手作り感たっぷりですし、何方が招聘されてか記憶が定かでありませんが、温かいステージ模様が蘇ってきます。
日本の学生にも大人気だったドックの人柄は穏やかで、守旧派層で固められたアメリカのカントリー・ブルーグラスの枠を超えて時代の中心になりつつあったリベラルな新保守層にも支持され、当時はダントツのインテリジェント・スターでありました。その後もブルーグラスというよりもドック・ワトソンスタイルといいた方が相応しい音楽を提供してくれましたし、その超絶なギター・テクニックを目の前で見られたことが、今でもこの音楽を楽しんでいる要因であります。
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