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2007年10月10日 (水)

バブルの頃のカッターですが・・・。

Img_3940_1Img_3945Img_3946   1985年頃から始まった、あのバブル時代は今から見ればお金が無尽蔵に漂っていた程度にしか云われませんが、実際は大手企業が新切口をもとに元気で次々と新しい店舗や商品を開発し、デザイン・建築界ではその流れに乗った野心たっぷりの取り巻き系の中から、ちょっと軽めの方々が各メディアに登場しては同じ話をあたかも自分の作品のように喋りまくり、対極にある良識のあるちょっと控えめの同業諸氏にとっては、まさに屈辱の日々でありました。そのバブル期を売れっ子芸者のように各企業間を二股・三股かけていた何人かは、いまだにその頃の作品を自分だけの実績として錯覚し続けていて、バブル時代を知らない若い観衆に恥ずかしい風貌と過去の残骸を、今も新鮮であるかのように恥をさらしております。

私もこのバブル期にはデパートの新しいコンセプト・ショップの立案と商品開発に明け暮れ、毎日、家に資料などを持ち帰っても間に合わないほど、そのプレゼンテーションが山積みでありました。 今のプレゼンテーションはほとんど、POWER POINTなどをお使いで画像・映像を駆使しているようですが、この時代はせいぜいスライドが関の山で大部分はB全ボードにイメージ写真・チャートなどの貼り付けが主流でした。

この時代に各デザイン事務所などで活躍したカッターは、Letrasetから発売されていたもので、用途別に3種類の刃が準備されていました。たいへん便利なもので、業界の皆さんもずいぶん使われていたようですが、私はどうしてもその姿が手術用のメスに酷似していますし、扁平すぎる柄の部分が机上においては取りにくく、あまり愛用はしませんでした。ただ、その過激すぎるシャープな姿の代表例としていまだに保存しているだけであります。ほっとできるのは、きちんとデザインされた本体・刃の袋のIndex Graphicが手を抜かずタイポグラフィーも明快で、まさに時代を超えたデザインの教科書的存在でもあり、そこだけが救われる気持ちであります。

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