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2007年11月 2日 (金)

気になったら止まれ!

457 自転車ツーリングをしていて、何度も悩むのが、食事のタイミングです。仲間と走るときなどは、大体の様子で判断できますが、単独のときなどは、先に進む事に意識が集中し過ぎて、昔は所謂、食いっぱぐれにあったこともございました。

今や、どこに行ってもコンビニはありますし、食事に悩むことなど無くなってしまい、逆に云えば、町の風景に違いがなくなってしまったと思うのは、考え過ぎでしょうか。

40年以上前のサイクリング部・ツーリングではちょっとした弁当以外に、コッフェル、バーナー、嗜好食品をフロントバッグに容れ、先輩のご機嫌を損なうことなく事前準備を自発的に行うことを訓練されましたから、今でもその習癖がかすかにあって、気が付けばポケットに一杯ものを詰めていることもあります。当時の練習コースは多摩丘陵縦断がビッグ・イベントで、地図を大まかに見た後は磁石だけを頼りに二人チームで元に戻ってくるという他愛無いものでしたが、長閑な丘陵と穏やかな自然環境に囲まれた周辺を駆け巡っていると自分たちの位置が全く分からなくなること、度々でした。

棚田の連なる、細い畦道の脇を成り行きで上がっていけば其処は、農家の庭先で、親切なご夫婦にお茶とお稲荷さんをご馳走になったりと、普段の生活では知りえない温かさを味わうこともありましたから、ただ自転車を走らせるだけでなく、その時・その場・その人との偶然の出会いを大事にするようになりました。

このFrank Pattersonさんの挿絵のように、行き過ぎてからちょっと立ち止まり、自分の腹具合と相談して食事を採るか採るまいか悩む楽しさは、コンビニ登場以降いつでもOK!となってしまい、すっかり薄らいでしまいましたから、ちょっと残念ではあります。

何しろ、自転車の醍醐味はスピード以上に寄り道・脇道・戻り道と考えている人間ですから、東京都心でもおやっと思う場に出くわすと昔のDNAが瞬間的に復活して、どんどんと脇道に入っていってしまいます。残念ながら以前のような長閑な街並みに出会うことは少なくなりましたが、車中心の表通りには見られないそれなりの風土の名残が薫っている場所も僅かながら現存しています。

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