銀座・奥村書店が無くなる!
銀座の良心的な古書店『奥村書店』が年内を以って閉店するということを知り、銀座松屋に寄ったついでに伺いました。この場所で戦前から永い間歌舞伎・邦楽・日本料理・昭和の名文芸書を中心に商ってこられた店主の人柄はこの日も温和で豊かでありました。寡黙な人柄ですから、自ら話を切り出す方ではないのですが、こちらからお題を放つと、嬉しそうにこれまでの鮮明な記憶を元に銀座の枝葉末節を語ってくださり、いかにも銀座の旦那らしい一面を覗かせてくれます。再開発以降は一切商いから退いて、悠々自適の素晴らしい生活が待っているそうで羨ましいかぎりです。
その奥村書店の左隣の『銀座・十石』 http://www.jukkoku.com/ はもう8年ほど前から美味しいおにぎりと惣菜を商っていますが、小泉誠さん http://www.koizumi-studio.jp/設計の室内は木の香も優しく、明るく落ち着いた小さな店です。この店長さんも奥村さんと同様、温和な人柄でお客さんからも信頼されています。この店の今後の推移は聞いていませんが、奥村書店・十石と小さいながら銀座の良心が並んでいた姿の片方がまもなく消えることは、事実です。、店の設えも片や昭和の古典、片やナチュラルモダンと対極でありながら、古書店とおむすび屋さんが隣でしたから、「本を買ってちょっと隣でおむすびで一服・・・」という嬉しいひとときがなくなるのは、残念であります。
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