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2007年11月27日 (火)

銀座・中嶋

Rimg3839 1966年頃には、銀座・交詢社ビル一階のすずらん通りにあった『秀山荘』という山とスキーのショップでアルバイトに励んでいました。

この時代、銀座には『好日山荘』『ホルン』、など何故か山とスキーの名店があり、さらに『チロル』という、今でも私が最高のスポーツセレクトショップと信じて疑わない拘りの店もあり、夫々が独特の店の雰囲気をもっていました。

どの店も、何も買わずに永い時間を店主と戯言で時間を遊ぶゆとりと遊びのある紳士の皆さんがひっきりなしに訪れ、それを傍から観ているだけでも社会勉強であったのです。大手広告代理店・電通の皆さんから芸能界では加山雄三・伊丹十三さんのスキーを届けたり、おそらく日本で初めてのダウンジャケットを『チロル』でオーダーする三木のり平さんを目の前で見たことも、今では懐かしい思い出です。

さて、その頃から交詢社の向いにあった『中嶋』 http://www.ginza.jp/nakajima/ という割烹の由緒正しき店構えが気になっていました。なにしろ『秀山荘』の真向かいでしたし、全く畑違いのジャンルの店がどうなっているのだろう・・・などと気になっていました。さらに、あの魯山人直伝のオーラに満ちた店であることもお客から聞き込んだものですから、いずれは此処の暖簾をくぐってみたいものと思っていましたが、その格式の高そうな店にはその後40年以上近寄ることもなく、専らすぐ傍の『しゃぶ通』の値ごろ感と店内の元気よさが、大のお気に入りとなってしまいました。

そしてこの日、久しぶりの悪友となんのためらいもなく成り行きで『中嶋』の暖簾をくぐり、昼の限定30食という松花堂(3,150円)をいただきましたが、店内にある魯山人の手による看板や器が気になるばかりでありました。料理の中身を考えても良心的なお値段以上に、「薄れ掛けている銀座のなんたるかを、隅から隅まで一分の空きも無く堪能できたこと」が、納得でした。

経営権が移行した『バーニーズ』の空悲しい店舗の向かいで、連綿とした銀座のある種の典型を、毎日継承しています。

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