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2007年11月 9日 (金)

イリア・カバコフ絵本と原画展 神奈川県立近代美術館葉山

Rimg4225 Rimg4221 Rimg4220 Rimg4224 Rimg4227 日本国内は秋の美術の季節に関係なく、一年中、素晴らしい展覧会が目白押しですから観るにも限界があって、うっかりすると見逃すことも多くなってきました。

11月11日まで神奈川近代美術館・葉山で開催されているイリア・カバコフ氏の『世界図鑑』と題された絵本と原画展も以前から行きたかった展覧会でしたが、世事のばたばたですっかり忘れかけていたところ、スクラップに貼ろうとしていた新聞記事から思い出し、何とか都合を着けて行って来ました。

比較的地味な作家で、いわゆる現代アートのカテゴリーであるインスタレーションの作家として名を成しています。今回は旧ソ連時代のイラストレーションと絵本の装丁が主ですが、会場には整然とジャンル分けされたテーマに基づき、ストーリーも添付されてますから、イリア・カバコフ氏の制作履歴が一目瞭然です。

会場は、学生を中心に程よい混み具合でしたからゆっくりと観て回ることができましたが、その画面構成と色彩設計・表現技法の多彩なことにびっくりしましたし、その仕事は旺盛ながら量と質の安定していることに感心しっぱなしでありました。この日はうっかりして、観賞用の眼鏡を忘れ、プラスティック製のものしかなく、細部をしっかりと観ることが出来なかったのが残念です。カタログは450ページにも亘るしっかりした造本で、いつもこの美術館のカタログには感心いたします。

Rimg4183 Rimg4198_2 閉館時間ちょっと前にカフェで一休みしましたが、薄曇の湘南もなかなかしっとりとしていて、乙なものでありました。

尚、この展覧会は来年の2月9日から世田谷美術館でも開催されるそうですから、見逃しそうな方もご安心を・・・。

 東京新聞・イリア・カバコフ展の記事から

今年のヴェネツィア・ビエンナーレを始め、ニューヨークを拠点として国際的に活躍しているイリヤ・カバコフ(1933-)は旧ソ連のドニエプロペトロフスク市に生まれ、現在は大規模な「トータルインスタレーション」*で知られる現代作家ですが、旧ソ連時代には「非公認」芸術家として活動する一方で、 1950年代から共産主義体制の中で絵本画家として生活していました。 今回の展覧会は、挿絵画家としてのカバコフの創作を約100冊の絵本と、その原画約900点によって、世界で初めて本格的に紹介するものです。絵本の多くは子ども向けで、カバコフが描き出した動物や乗り物、人々の暮らしなどは、本の内容から離れても、絵そのものとして十分に楽しむことができます。展覧会は、絵本の内容によって分けられたI. 生活、II. 科学と産業、III. イデオロギー、IV. 物語、V. 詩という5つの大きなセクションと、『オーシャと友達』というロシアに住むユダヤ人を扱った書籍のコーナー、そして、絵本に関連したドローイングのコーナーから構成されます。 5つの大きなセクションについては、会期の前半(10月14日まで)、後半(10月17日から)で多くの作品が入れ替わります。 ぜひとも親子で、あるいは子どもの頃に親しんだ絵本の世界を思い出しながら、海辺の美術館での1日をお楽しみ下さい。

* 見る人が天井、壁、床、オブジェ、光、色といったあらゆる要素が結合したインスタレーションの中を進んでいくにつれ、それぞれの空間が劇的な展開を見せるもの。

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