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2008年1月20日 (日)

カジュアルな骨董

Photo_9 何となく脈絡もなく集めていたものが、ある時代を超えるとそれまでと違った見え方となるのは自分の心境が変化しただけの話であって、ものそのものは何も変わっていませんよね・・・。

骨董という妙な閉鎖世界に一時興味を持って、危ないところで深入り寸前を脱出したことがありました。

何しろ、世俗の輩とは人生観も処世術もまったく異なる方々の多い世界ですから、私のような世俗の代表のような人間にとって始めは知らぬことばかりで、周りの皆さんの物凄い物知りレベルに感動してのめり込んだのですが、徐々にある種の胡散臭さも見え隠れしてからというもの、二度とこの世界の敷居を跨ぐことはありませんでした。

気軽な日常品にも無作為の美のようなものがあって、ある団体などはこのことを『用の美』などとよんでいます。1970年代の中頃にはHIGH TECHという雑貨・家具・生活用品の流行もあって、工場で使用している照明・工場で使用している収納用品・プロの料理人が使用する調理器具などのトレンドが流行りました。そんな中にも、どきっとするほど安価で機能的なものが宝島のように埋蔵されていました。イギリスの薬瓶などはその頃大量に輸入され、根っからの雑貨フリーイクスの私などは下品なまとめ買いをしたものですが、今や、ひとつしか残っておらず、大いなる無駄遣いの遍歴を懺悔したのであります。

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