自転車あれこれ
自転車を生活のゆとりと遊びの範疇で考えている皆さんは今でこそ多いとは思いますが、半世紀前であれば、キャブリオーレでドライブする以上に優雅な人の佳き趣味であったのです。
量産フレームは当然、自転車産業の柱ですから、当時も数多く生産していましたが、それに満足できない輩も居るわけで、このような皆さんが手作りフレームを主とした趣味の生活を愉しむために、クラフトマンシップありありの自転車を作っていたわけです。
1950年代のこんな写真を見ますと、どこか世間の経済第一主義とは無縁の、作る楽しさを知ってしまった集団の笑いが聞こえてきそうです。ランドナータイプのスタイルからして、フランスの自転車工房の発表会のスナップなのでしょうが、それほど経済的には豊かでないものの、心の満足感に溢れた職人気質ありありのスナップです。
一方、日本でもこの時代、既に鳥山新一氏を中心に実用車からスポーツ車への時代の変化を先取りしたグループが地道に研究と試作を重ね、やがて世界と肩を並べるほどの名車・TOEIブランドhttp://www.generalworks.com/toeisha/index_jp.htmlが誕生しました。
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