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2008年3月11日 (火)

広重・阪之下 恐怖の谷底!

Photo_2 広重よりずーっと昔の洛中洛外図などでは、雲の意匠を絡ませて装飾的に空間を飛び越す技法が定番ですが、広重はそんな姑息な小技を遣わずにハードなコントラストとソフトなグラデュエーションの両極を以ってその場の風・薫り・気温など空間の要素を全て表わしてしまうというウルトラCに挑戦してしまいました。

東海道五十三次・阪之下 筆捨嶺と題されたこの画趣は、正に広重の感性がフル回転した一枚です。

「そんなところを通ったら危ない!・・・」、と叫ばざるを得ない、谷底までまっさかさまというすれすれを通る牛を連れた親子の位置が、この谷底の深さと恐怖を暗示していますし、お休み処で「絶景かなあ!!!」と叫んでいるような一人の町人の姿が、筆捨嶺の絶景を際立たせています。さらに、お休み処で和んでいる町人たちの談笑が、いっそうこの恐怖感と絶景を助長してくれています・・・。

広重、恐るべし・・・の逸品であります。

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