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2008年4月24日 (木)

福澤幸雄さん・1967年

411967 421967   黙っていれば、映画 のワンシーンのような写真ですが、れっきとした私の手によるものです。

1967年の2月26日から4月13日にかけて、ヨーロッパのモータースポーツレース・国際スポーツ見本市に何とか潜り込んでスタッフという形で同行したときのスナップです。

お若い皆さんは、あまりご存知ないでしょうが、当時国内でもダントツのレーシングドライバーであり、トレンドリーダー的存在の福澤幸雄さん(1943~1969)の「お姿」であります。

当時私はプロダクトデザインを専攻する学生で、父に懇願してこの旅行に同行させてもらい、おかげでヨーロッパの生活そのものから商品・建築に至るまで、イギリスをスタートにベルギー・ドイツ・フランス・スイス・イタリア・スペイン・そしてモロッコと、夢のような一ヶ月半の経験をしました。

福澤さんは当時パリにいらして、途中から私たちと合流してくれました。その流暢な英語・仏語のうえ更に、駄洒落も半端でなく、ただでさえ疲れ気味の私たちを楽しませてくれました。さらに海外生活で身につけた体験からのモノに対する洞察力も厳しいものでしたから、一番若い私にもよく基本から教えて下さり、この旅行を通してその後の自分の生活観からモノの選択嗜好性が決定付けられたと思っています。

さて、この写真に写っているトレンチコートこそ、今でもマニアの中で垂涎の幻ブランド・『銀座チロル』でオーダーされた逸品です。高山次郎さんという銀座でもダントツの洒落者が作る服・小物の類は何処にも真似出来ないオリジナルの工夫があって、このコートで言えば、首の部分とポケットの部分に細かい生活の裏打ちから発想された仕掛けが為されていました。とびっきりの高価格でしたが、市川昆さん・高倉健さん・三木のり平さんら黄金時代の映画関係者でひと際狭い店内は週末ともなると大混雑でした。また、支払いも今では考えられませんが、まるで江戸時代のように年末一括払い掛売りでしたから、よけい映画関連の皆さんには都合よかったのかも知れませんが、大辻司郎さんのように支払いをせずに亡くなった方もいらっしゃいました。

話が横滑りしましたが、この福澤幸雄さんも、この写真を撮ってから2年後の1969年2月12日に静岡県袋井市・ヤマハテストコースでトヨタ-7を運転中、不慮の事故に巻き込まれ亡くなります。この事故後のトヨタの対応が余りに機密保持の大義名分の下、情報公開を拒絶したために、その後1980年代まで法廷で争うこととなるのですが、今やトヨタ内部でもこの事件の真相を掌握されている方も居なくなったも同然・・・などと聞いています。

福澤幸雄さんに関して http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E6%BE%A4%E5%B9%B8%E9%9B%84

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コメント

福澤さんは、カッコよかった。才能に恵まれていて、聡明な感じですね。 

投稿: 永田 | 2015年10月16日 (金) 午後 09時18分

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