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2008年4月 1日 (火)

三宅一生ディレクション・21世紀人

Rimg8435 Rimg8433 Rimg8436 2007年3月に三宅一生・佐藤卓・深澤直人という現在の日本を代表するデザイナーが夫々ディレクターとなり、「21_21 DESIGN SIGHT」http://www.tokyo-midtown.com/jp/design/21_21.htmlがオープンして早や一年。ありきたりの展示場所に留まることなく、デザイナー・企業・職人・ユーザーを一つに繋いだ場をつくり、デザインのあり方・将来像を相互に構築していこうとする目論見は着々と成果を挙げ、一年たらずで入場者は20万人を越えるに至り、益々その期待と可能性が高まってきました。

そして、いよいよ3月30日より、火付け役・三宅一生氏のディレクションによる『21世紀人』と題するアート・デザインの展覧会が始まりました。あまりに大きなテーマですから分かりづらいとは思いますが、イサム・ノグチ、ティム・ホーキンス、デュイ・セイド、ロン・アラッド、ベン・ウィルソン、三宅一生、nendo、ISSEY MIYAKE Creative Room、関口光太郎、鈴木康広、による日本初公開となる作品が「これからの時代のものづくりと人間のありよう」を示唆しているようで、久しぶりの緊張感に満ちた展覧会です。盛況に満ちた会場の終わりに近づくと、これまでと違う異様なインスタレーションのゾーンが現れました。「THE WIND」とタイトル化された会場の作品から構成までを指揮された、ISSEY MIYAKE Creative Roomの藤原大さん http://mainichi.jp/life/fashion/mode/archive/news/2007/20070126ddm010100053000c.htmlのスタッフに聞くと、イギリスの掃除機、ダイソン・クリーナー http://www.dysonjapan.jp/index.html の部品を分解・再構成して、ボディを作られ、そこに三宅一生氏がかかわるA-POCの素材をコラボレートしたそうで、その相乗効果はハードな中にファンタスティックな存在感を誕生させました。さてそこで、何故ダイソンの掃除機だったのか、ということですが、現在の世界のプロダクツにおいて、ダイソンクリーナーほど小さな部品一つひとつまでが単なる工業生産物でなく、研ぎ澄まされた美のレベルにまで昇華し、さらに現在21世紀の時代表現のレベルまで達しているものは、他に存在していません。ましてや、重要な機能を司るパーツにおいては、さらにその美的造形性と色彩がラテンの元気の薫りさえ窺え、ここに三宅一生さん・藤原大さんのインスピレーションがスパークしたのかも知れません。『デザインに深さ・アートに楽しさ・ファッションに思想』が求められる次代の到来を見据えているかのようで、私はこの展示に釘付けとなってしまいました。

会場は、まるで役者のような気配で今にも動き出しそうな(ダイソンパーツとA-POCのコラボレーションによる)創造物で、充満していました。スタッフのご了承を得て、特別に撮影させていただきましたが、画像を通しても、迫力ある存在感が衰えていないのに、二度びっくりであります。

尚、この展覧会の全貌は、今発売中の雑誌 Pen別冊『三宅一生ディレクションによるアート&デザイン展 XXIc.-21世紀人-完全ガイドブック』に詳細に載っています。

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