スイス・建国650年記念ポスター
Drawing:Hans Aeschbach(LEFT) Otto Baumberger(RIGHT)
1941年に制作された、二人の作家による、スイス建国650年記念ポスターです。
あまりにも分かりやすく、これ以上のモチーフは無いと云いきっているような自信満々の画風であります。おまけに国花のエーデルワイスを使わないところなどが、いかにも大人の国・スイスの発想であります。さらに右のポスターでは雲の白を借りて国のマークを白抜きにするという禁じ手を冒してまでのアバンギャルド性を持ち込んで、これには何か意図的なものを感じるのであります。
この1941年 (http://www001.upp.so-net.ne.jp/fukushi/year/1941.html )は日本は太平洋戦争・ヨーロッパ全体はドイツの勝手気ままな発想で翻弄され始めた頃でもありますが、永世中立国としてのスイスのスタンスがこの画風にもよく表れています。きっと、このポスターを採用するか否かの決定会議などでは、時代の趨勢に鑑み、賛否両論、喧々諤々あったのでしょうが、先を予測して平和な印象に徹した姿勢こそ、素晴らしいのであります。
泰西名画そのまんまでありますが、裏にはこのような深読みがあったのでは・・・などと推察するのも又、楽しいのであります。
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