« 衝動買い!ガラス瓶 | トップページ | 御茶ノ水・文化学院 »

2008年6月20日 (金)

虎屋・滋賀の里

Rimg10133

Rimg10136

滋賀の里 

天智天皇が667年に都を移した近江大津宮は、滋賀里と呼ばれる琵琶湖の南西部に位置したともいわれます。黄色のそぼろに白色のそぼろを散らして、日差しのもと、きらきらと輝く琵琶湖を表わしました。 (虎屋)

虎屋の生菓子は、おいそれと複数買えるものではありませんから、慎重に吟味して、絶対単品としての品格を見据えたうえでの、一品買いを愉しんでいます。滋賀の里と命名されたこの美しいイエローの逸品も、小豆の粒ぞろいといい、和三盆の甘味といい、他所では到達することのできない、虎屋の牙城であります。この滋賀の里の意匠ですが、陽射しを黄色、反射して輝く琵琶湖の水面を白で表現する感性はもうシュールリアリズムのスタンスです。

さて、ここの生菓子も、銀座・空也、神保町・ささま、と同じように、華美に走ることなく、正々堂々たる、伝統和菓子の継承の啓蒙と啓発のリードオフマンの役目を担っています。さらに、狭い和の世界に留まることなく、インターナショナル・モダンとしての和菓子の可能性を、新しい業態に挑戦しながら、今も時代に迎合することなく高感度な領域を模索しています。六本木ヒルズから始まったこの分野(トラヤカフェなど)も、既にそっくりさんが凌ぎを削りはじめ、常に追われる立場にある虎屋の陣頭指揮官の手腕がここに来て、さらに高いものを求められています。この虎屋の、時代に対する対応力・適応力・表現力こそが、真の老舗に相応しいスタンスであって、護りばかりの老舗は、よほどの寺社・法人などと将来に亘り確固たる連帯のない限り、この先あっという間に淘汰され出すに違いないのです。

|

« 衝動買い!ガラス瓶 | トップページ | 御茶ノ水・文化学院 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/29019/21714471

この記事へのトラックバック一覧です: 虎屋・滋賀の里:

« 衝動買い!ガラス瓶 | トップページ | 御茶ノ水・文化学院 »