信州便り・志賀高原 石の湯ロッジ
小布施から志賀高原までは国道403号を使えば、45分ほどで到着します。この日は家人とのスケジュール調整のため、5時間ほど自由時間となったので、石の湯ロッジhttp://www.ishinoyu.com/に向かいました。例年ですと梅雨の真っ最中なのですが、この日も、日中から陽射しの強い状況となって、高原の強い日差しが、もう盛夏のようでした。高度が上るたびに新緑の輝きが増して、石の湯ロッジの前も、やや雲に見え隠れするのが功を奏して、フィルターを通したような柔らかい新緑の輝きとなりました。石の湯ロッジを管理する内田昇次さんに挨拶してから、連れてきた犬のプリン(ケアンテリア)を自由に放すと、ここぞとばかり駆け巡り、追いかけるのに容易ではありません。内田さんには採れたばかりの筍をいただき、おかげで帰ってから晩のおかずに旬の彩りが増えました。
さて、石の湯の近くには喜兵衛地蔵尊が建っていて(このお地蔵さんは1779年に須坂の中嶋喜兵衛が造立したもので、木戸池の温水を使い、高冷地稲作に成功した記念のものです。)、10代の頃、辻まことさんに連れられ、このお地蔵さんの前をスキーとリュックを背負って横手山まで歩いた頃を思い出しました。積雪が多いと、この地蔵さんとの距離が近くなりますから、横手山で十二分に滑り、暗くなってロッジに戻る時、月夜に照らされた青くきらきらと光る雪の中、この地蔵さんの不気味なことといったらありませんでした。
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