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2008年7月11日 (金)

ブルーグラスミュージックの本領

851 音楽を含め全ての文化・芸術は、特定のクラシック畑を除いて、やはり時代とともに歩まなければ、取り残されてしまうのが現状でしょう。ビジネス用語で置き換えれば、プロダクトアウトよりも、マーケットイン(作り手の身勝手な発想よりも市場の動向を重視すること)・・・、といったことと同意です。

それでも、時代に合わせたマーケティング重視の商業音楽の多い中、ブルーグラス・ミュージックの世界は、ひたすら、(ショービジネスとしての要素もありますが)自分たちの風土・風景・家族の引き継いできた地域の独自文化を、きちんと伝承しているからこそ、伝統に胡坐をかくことなく、次代に継承していく何かを持っているのです。

この、デル・マッカリーバンドhttp://jp.youtube.com/watch?v=F3Is_C5KIVsのコンサートの写真を観ていても、祖父から孫まで一緒に同じステージで演奏することによって、その感性・技法を通し、身体の中に自分たちのバナキュラー性(その地域の独自性)を強く意識するでしょうし、お孫さんたちなどは、知らず知らずのうちに、家族の絆というものを、この舞台に立って、身体に浸み込んでいくことでしょう。これはもう、ノーマンロックウェルの世界でもあります。

さて、デルマッカリーの音楽は、相当ブルーグラスミュージックのお好きな方々でなければ理解しづらい高音域のボーカルと、強いリズムにのったビルモンロー直伝のハイロンサムサウンドの伝承者でもありますが、YouTubeの画像ではアイルランドの国宝バンド・The Chiftainsとのサウンドと上手くシンクロして、デル・マッカリーの強い個性が若干マイルドとはなっているものの、女性にはこのティストが全く理解されないのです。私も聴き始めの頃は、脳天直撃ボーカルに卒倒しましたが、今や、オリジナリティに敬意を評している日々です。

さて、一方、沖縄の音楽 http://rca.open.ed.jp/music/index.html も、生活に根ざしていて、何時でも何処でも、三線の音にのって、家族・地域の皆さんの踊りと歌が始まりますし、世界の何処に限らず、風土・暮らしに立脚した音楽こそが、全ての地域文化の根っこといえるかも知れません。

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