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2008年7月23日 (水)

園の賑い・鍵善良房の夏模様

Rimg11069Rimg11071 園の賑い

むかし祇園祭にあでやかな女人たちが、それぞれに装いをこらした行列の「園の賑い」がありました。

その、うつくしかりし面影をしのんで、ゆたかな四季の花ばなを映し出した京のお干菓子。

つくし、わらび、さくら、蝶、青楓、水、桔梗、すすき、菊、月、紅葉などなど。

香ばしいにぎりらくがん、

愛らしい おちよまのなかに散る繊細な造形に、いち早く季節が咲きます。

手のひらの上の園の賑いですぎをん・鍵善良房

気象の変化はともかく、陰暦を元とした日本伝統の歳時記を太陽暦にも移行してしまった絶対矛盾によって、今の私たちは、先人の季節を遊ぶ感性・微妙な季節感の機微などが折り合わず、、時季の感性がひと月以上、ずれてしまいました。それでも、茶道に関わるなど、伝統を重んじる世界では、連綿として、ひたすら、家訓を遵守しつつ、季節の趣向を凝らして、小さな世界に封じ込めます。京都・祇園の鍵善良房の『園の賑い』は冒頭のような由来通り、京都の夏・祇園祭にインスパイアされたものですが、いつの頃からか、というか、あまりの人気ゆえ、年間販売商品となり、そうなれば四季の移ろいを全てこの小さな世界に封じ込めざるを得なくなり、春夏秋冬がフルセットで楽しめる、正に『幕の内弁当文化』の代表のように変遷したものです。

じめっとした夏には濃い目のお薄とともにいただくと、甘さと苦味が口内で格闘し、きりりとして、よれきった精神までもが正されるのです。

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