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2008年7月27日 (日)

銀座十二章・池田弥三郎

Rimg5359 銀座で三代続いた天ぷらや『天金』に生まれた池田弥三郎さんが書かれた「銀座十二章」は、銀座の変遷を、街の姿から生活する人々の立振舞い、そして生活断面の詳細な描写にいたるまで一貫したストーリーがあざやかで、実に具体的で風俗史としても超特級です。

最近は、インターネットでクリック一発で探し求めていた一冊が簡単にモニター上に表れるご時世ですが、私はどうしてもこのようなジャンルの本を手に入れるには、スピードよりもプロセスを愉しむタイプですので、やはり神田界隈の徘徊・探索の出会いの結果・・・、ということに期待するわけであります。要は、著作本は単なる物品ではなく、ある一時代の普遍的、あるいは異端的な生活観でもあるわけですから、出来うるならばその余韻を体感しながら、偶然の出会いに期待するという面倒くさいロジックを、父親譲りの偏屈なDNAが正当化しようとしてしまうのです。

この本は、神田・中野書店にあった一冊ですが、此処は古書店の王道的品揃え展開が、よく整理・分類されてあり、その分類自体が一つの表現として成立していますから、最近とくに物忘れ頻度の高まった状態ですと、ふらっと訪れては、記憶の呼び戻しをするのに最適なところであります。

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