弦巻の穴場・向井潤吉アトリエ館
駒沢の住まいからほんの5分程の距離にある、向井潤吉アトリエ館http://www.mukaijunkichi-annex.jp/main_j/index.htmにやっと行ってきました。近場ですからいつでも行こうと思っていたものの、なかなか思うようにいかず、この日まで実現しなかったのです。
この一角は、周囲のゼネコンの住宅とは違い、夫々、きちんとした工務店の手による仕事と思える住宅が多く、自然の樹木を豊富で、しっとりとした趣きがふんだんです。住まいも庭も、向井さんの人柄らしく、誠実な姿に好感をもてます。1962年に建てられたこのアトリエは、佐藤秀工務店の創業者・佐藤秀三と向井潤吉がとことん煮詰めたと云われる室内導線と、画家のアトリエに不可欠な安定した採光が、室内を開放的に魅力ある空間としています。二階の渡り廊下の処理など、開放感溢れた空間処理も採光を考えてのことでしょうが、気持ちよい一日を保証してくれる出来栄えです。ここは、世田谷美術館分館ということで、財団の女性が一人で切り盛りしていて、彼女のさっぱりとした応対が手際よく、普通の家を訪れたような錯覚を覚えます。
ある時代の良質な物件がこのような形で保存されていることは、これが画家の住まいというだけでなく、よくありがちな、更地にして公園にしてしまうよりは、環境にとっても嬉しい話に違いありません・・・。それにしても、玄関周りの煉瓦の意匠が何ともいえぬナチュラルなまとまりでした。
| 固定リンク

コメント