東京ミッドタウン・箸長
一頃の混雑はなくなったものの、他の商業施設ほど、短絡的思考回路で、集客第一に重きを置き、立上の自らが存在するコンセプトを捨て去ることなく頑張っている、東京ミッドタウンに用事のついでに立ち寄りました。ファッション分野はこれといった新鮮味の展開もなく、この突然のような景気の凋落をまともに煽りを受けたのか、どこも閑散としていますが、PUMAのショップには過激で洗練された、シューズが並んでいて、ここのデザインとアイデアは他のスポーツシューズブランドより、一歩抜きん出ています。
サントリー美術館のあるフロアーには、東京ミッドタウンの売りとも云うべき生活関連のジャンルが集結していて、ファッションよりも身近ながら個々のテナントが夫々の方向性で競いあっていて楽しく、このフロアーはいつも来店者で盛況です。地下にある虎屋などは、このフロアーにあれば、和菓子のもつ季節との関わりなどがより一層発揮できたのに・・・、などと思ってしまいます。
さて、この写真は箸長という和雑貨のお店です。元々、お箸が売りの店だったのですが、今やこのようなぶら下がりモノばかりのイリュージョン状態で、もう日本の縁起物ならば何でもあり・・・、といった有様で、自然と外国人の人気スポットでもあります。実は、日本の小売で一番苦手なのが空いた空間の利用・活用で、此処は、その解決方法のヒントが各所にありますから、アイデアとしての商品展開にハッとすることがあります。
この雰囲気をもつ店舗を業界筋では「マーケット感覚」と呼びますが、ここはさらに、リピーターの頻度を増やすため、きめ細かい品換え、季節のイベントも織り込んで、「飽きない商い」がコンセプトのようにも観えます。感覚的には、京都の可愛い雅感と江戸の粋筋が適当に混ざり合い、見ようによっては混沌・煩雑ではありますが、探し出す愉しみとワクワク感があって、正に「マーケット感覚」なのです。
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