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2008年9月18日 (木)

ライカ・父の遺したもの

Rimg1012 Rimg1014 Rimg1013 しばらく手をつけていなかった父の遺していった本や葉書の類を整理していると、岩井葛篭店製の小さな箱に入ったライカが出てきました。

私が小学校に上がる時ですから1954年に購入したもので、何処に行くにも持ち歩いていたのを思い出します。このカメラは戦前からの友人でカメラマン田村茂氏から何かの件で譲ってもらった曰くのあるもので、1980年代後半まで使っていました。五年に一度は必ずオーバーホールを頼まれて、仕事を通して紹介していただいたライトパブリシティーのカメラマンの伝手で銀座・LEMONでお願いしてましたが、父の死後は全くメインテナンスが皆無でしたから少し陰干しでもしてから、又、レンズのカビなどの調整をお願いしにいかねばならない状態です。

ライカは実物が極めてコンパクトで、その重量感と手にしっくりと馴染む感触は他のカメラでは決して味わえないひとつのテイストなのです。今やRICOH GX100ばかりを使って正に被写体と対峙することなく、消耗品を使い切るごとく数多く撮ってしまい、多少の失敗でもパソコンの画像処理でまったく問題ないという時代ですが、たまにはこのような真剣勝負せねばならぬカメラを扱わないと、何か大切なものごとが目の前から急激に消え去って行くようでなりません・・・。

Rimg1003 Rimg1005 Rimg1006 Rimg1007 Rimg1008 さて、一緒に遺してあったレンズフードも嬉しくなるばかりのメカニズムですし、パンフレットに至っては、そのメカニカルイラストレーションが秀逸であります。とくに被写界深度のヴィジュアル説明など一目瞭然で、さらに難しいフィルムパトローネの入れ方も懇切丁寧と、今日の消耗品的事務機器のようなデジタルカメラでは味わえない、機械・機構のエッセンスに満ち溢れたカメラの王様は、しばらく私を虜にしそうであります。

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