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2008年10月 2日 (木)

鈴木信太郎・相模湖風景 1970 

14 鈴木信太郎さんの風景画はややもすると描きこみ過ぎる懸念がありがちなのですが、この相模湖を描いた一枚は、一軒一軒のお家をかなりキュービックに捉え、山の具象的表現、お得意な雲の遊び感覚などこれ一枚で鈴木信太郎さんの全てがテンコ盛りといったお得な景色なのです。

さて、画面からして秋の季節と思われますが、高校時代に自転車トレーニングに何度となく訪れたこの時期の相模湖は寒さが厳しく、当時は肌着なども綿素材の重ね着でしたから汗も充満し、快晴の天気とは裏腹に身体に染み込む冷気が辛いものでした。八王子から大垂水峠を越えると、前面の視界が一気に開け、それは気分が晴れ晴れしましたが、山あり谷ありと、息つく間もないコースには正直、閉口したものです。

それでも、この絵のような都心に近くても素晴らしい紅葉を高校時代に経験できたことは、今となってはもう戻って来ない俗化する以前の長閑な景観を目に焼き付けたことと共に、有り難い経験でした。

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