« 荒ぶるアラカン(アラウンド還暦) | トップページ | 1958年・杉並公会堂 »

2008年10月19日 (日)

広重・箱根湖水図

Photo 箱根・二子山の山肌がまるで岩盤の塊にも、錦の紅葉にも観えて、さらに極端ともいえる斜度のデフォルメの迫力が、尋常ではありません。大名行列は下っているのか上っているのかも分かりにくいのですが馬上の2名の姿勢から推測すれば下っているようであります。編笠だけを並べ人の顔を誰一人として見せないなど・・・、このあたりのセンスは広重の天下でしょう・・・。

小学生の夏の学校で初めて芦ノ湖・湖畔から望んだ双子山は確かにこの位の迫力があったように記憶してますが、きっと広重も芦ノ湖に船を浮かべ、見上げるような双子山のそそり立つ印象が頭に焼きついてしまい、視点を変えた位置の画面でも、その残像を引きずってしまったのかも知れませんね。山頂あり、坂道あり、湖面ありと風光明媚の三点セットはまるで箱庭の定石のようであります。

左奥に見える雪化粧の富士山を脇役に仕立てるなど、いつ観ても画面の構成力とデフォルメ感覚に脱帽の広重の傑作です。

|

« 荒ぶるアラカン(アラウンド還暦) | トップページ | 1958年・杉並公会堂 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/29019/9638997

この記事へのトラックバック一覧です: 広重・箱根湖水図:

« 荒ぶるアラカン(アラウンド還暦) | トップページ | 1958年・杉並公会堂 »