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2008年11月24日 (月)

アルフレッド・ウォリス『アルバ号の難破』

15 1938年から40年頃に描かれたとクレジットにある、アルフレッド・ウォリスが描いた難破船の画面は、ウォリスが身を以って体験した恐怖がそのまま何の作為もなく表れ、その場に居合わせた者でなければ捉えることの出来ない構図も、遠近法を知らなかったからこそ、強調した船と海・灯台とのバランスが出色です。

おそらく座礁して陸地に上がってしまった輸送船を高波が襲って、瀕死の状態ですし、遠くに見える灯台が何故か悲しく観えるのも、きっとウォリス自身が灯台と自分たちとの不条理な関係を無意識に表わしたからなのでしょう・・・。ダンボールに描かれたこの絵にもウォリスの、素朴ながらも対象をじっと見据えた船乗り魂がしっかりと宿っています。

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