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2008年11月27日 (木)

ミネラル・ウォーターの美!

Rimg5918 Rimg5880 お水を買う習慣もすっかり定着して、いまでは他の飲料と同様に、何時でも・何処でも、それこそ日本全国どこに行っても購入することが出来るようになりました。ただし残念なことですが、国産メーカーのものは、水そのものがあまりに日常のものだけに、その容器・ラベルのデザインが営業センスの強いものばかりで、店頭における他メーカーとの了見の狭い差別化作戦に終始して、純粋に美しいものはこの厳しいシェア争いの背景からは、到底生まれそうもありません。気がつけば、ちょっと洒落たスーパーなどはヴィジュアル指向となって、国産の水は排除されたも同様の状態です。

この画像はTYNANT(無色透明)とROCCHETTA(グリーン)の容器です。TYNANTはイギリスのエルゴノミクスデザインの旗頭、ロス・ラブグローブ氏の創造力豊かなデザインです。容器の形をデザインしたのではなく、光に反射して輝く水の美しさ・イマジネーションをコンセプトにデザインした考え方が、正に感性の直球勝負だけで完全試合を達成したようなプロダクト・デザイン史に燦然と輝く(と、私が思っている)ひとつの典型です。以外や、この微妙なくびれがボトルの剛性を高め、結果として造形面の美しさみならず、構造的にも画期的な頑丈さが生まれました。

かたや、ROCCHETTAはイタリアのガラス技術者が輸送時にも耐え得る頑丈な設計に基づく、丈夫なデザインです。そこには情緒的な要素を一切持ち込まず、徹底的な業務管理指向の直球勝負に終始徹底しています。唯一、このスリムなプロポーションとグリーンの色がイタリアらしいといえばいえそうです。残念でありますが、一時、東京の洒落たスーパーには置かれていたのですが、現在はペットボトルのものに変わってしまいました。

斯様に、デザインにもずいぶんと幅の広い考えがあることが分かる典型例として、このふたつは普通の方々にデザインの話をするときに引き合いに出すのですが、どちらも優れた考えが背景にあるデザインであるわけで、そこに優劣というものは存在しないのですが、何故かデザイン界のお歴々の評論が絡んできますと、まったく違ったレベルの自分のデザイン価値観を売り込む主導権争いが跋扈して、もう、どろどろした営業の戦い以上の醜い世界の知的格闘技のゴングが鳴り始めます。さほど難しい話などあるわけの無いデザイン界なのですが、話を複雑化させて、程度の低い語彙ばかりを並べるのも程ほどにしてもらいたい・・・のであります。

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