愛鷹山と富士山 1951年
盛り土した東海道線の線路付近にある静岡県三島市川原ケ谷と思われる村落を1951年に撮影した一枚です。
きーんと張り詰めたような冷たさが伝わるような光景で、住居もまだ日本の景色をド派手に一変させたカラートタン屋根に変わる以前の風景ですから、自然景観と住居材料に違和感もなく、ここには日本のやさしい調和のある景色があります。当然、夜ともなれば厳しく冷え込む場所でしょうが、その寸隙を縫ってひなたぼっこに興じる子供と蒲団干しの様子が、平和を取り戻した穏やかさを象徴しています。
三島市辺りの当時の積雪はいかほどなのか分かりませんが、場所は変わって1960年代に父が撮影した木曾・中仙道の写真を観ると、現在よりも相当積雪量は多かったようです。しかし、静岡・木曾ともに屋根の勾配が雪に対する配慮もないようですし、雪に対しては無頓着でも問題なしだったようです。
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