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2008年12月23日 (火)

目黒川にぴったりのランドマーク

Rimg15129 Rimg15130 10月中頃の陽気に戻ってしまったようなこの日、自転車で都心の散策を愉しみました。繁華街を避け、恵比寿・広尾方面に向かう途中、目黒川沿いを抜けて、眩しいばかりの陽射しを正面に浴びつつ、うろうろしていると、このような掛時計がぶら下がっていました。

この目黒川界隈はアパレル密集ゾーンが其処彼処に点在し、そうなるとお決まりの美容室もコバンザメのように張り付きだし、今や、週末ともなると、偏屈な洒落者が今風ながらしっかりしたリアルクロージングを求めて、賑います。なのに、此処の時計の一角だけは妙な渋さと剛毅な気配があって、人気のCow Booksなどは、神田・神保町とは一味違う本の分類展開があって、気になるエリアであります。川向こうにはギャラリーも2年ほど前に出来、お花見シーズンはコンパクトながら、華やかですし、今風のトレンドを掴むには、どんな商業施設よりも、確かな時の流れを察知できる場所です。

というわけで、この時計、アメリカはSimplex(?)社製で、おそらく何処かの鉄道の駅にあったものが、時の推移で廃駅となって、流れ流れて、目黒川に辿りついたのでしょうが、美しいですね。アメリカのある種の道具にはスタイリングに甘えない、ヘビーデューティな志が根を張っていて、日本の民芸思想にも相通ずることもあり、私などはかなりの信奉者を自負しています。このところ、Oily Boyなど、雑誌編集の黄金時代だった1975年前後の雑誌をアップトゥデートした試みがあり、書店で捲ると、小林泰彦さんの挿絵とコラムの剛毅な内容のページが懐かしく飛び込んできて、この時代、質実剛健な生活感に溢れた特集の比率が高かったからこそ、薀蓄ばかりのモノ志向にぞっこんとなり今も当時の記憶が蘇りますし、キャラクターばかりが目立つ昨今のモノ志向に首を捻るのであります。

さて、すっかり落ち込んでしまった商況の中で、自転車屋とリアルクロージングの店だけはやたら繁盛して、この二つのもっているモノのコンセプトにこそ、今後の生活感覚の芽生えのヒントが宝のようにあるのかも知れません。

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