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2008年12月 3日 (水)

ソットサス・ヴァレンタイン

1680201 Rimg6509 昨年12月31日に亡くなったイタNbbftuyリアデザインの旗頭、エットーレ・ソットサスはその戦後のクラシック・モダンデザインから1980年代のポスト・モダンデザインに至るまで、その足跡はデザイナーというよりも表現者としての自己改革の変遷といったニュアンスが強かった方です。

1969年に発表された真っ赤なタイプライター・ヴァレンタインは、寺山修司の『書を捨てよ 町に出よう』のごとく、タイプライターという事務の定番用品をカジュアルで活動的な時代に相応しい若い世代のモノに変換させました。当時のポップカルチャーの影響が反映されたこの商品は、大人気となって世界を席捲するのですが、今では覚えている諸氏も少なかろうと存知ます。

当時既に私は、国産のタイプライターを使「ってアメリカンミュージックの歌詞を英書体で写していましたから、銀座・伊東屋で目にして、こんな真っ赤なモノを目の前にしていたならば、目の疲れが直ぐ来てしまうだろう・・・」などと思っていたほどで、コンセプトには感心したものの、あえて・・・といった認識程度でした。

その後、このタイプライターを生んだオリベッティーという会社は「企業こそ美と時代性を取り入れていくべき・・・」というが如く、次々とイタリアンデザインの牽引となり、1971年10月8日から11月7日までに芝・東京プリンスホテル前庭で開催された『Ollivetti concept and form』という今でも語り草になっている展覧会で、一気にそのパワーを日本人に見せ付けてくれました。もうぼろぼろになってしまったその時のカタログには、斬新で完璧なレイアウトを通して、今も『新しい企業像に向けた模索の息吹』が伝わってきます。

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