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2008年12月29日 (月)

伊勢地方の正月飾り

Rimg15457Rimg15562 都市環境の手狭なこともあって、正月の松飾もクリスマスリースと同じように、玄関扉にぶら下げるタイプのものに人気が出てきたようです。

さりとて、最近はフランチャイズのように、どこの駅前でも地元の鳶・植木職人さんらが年末のお小遣い稼ぎも兼ねて、デザインの割りに高値な正月飾りをそれらしい小屋とともに商ってるのを、さほど年末の風物詩などと有難がる素直な性格を持ち合わせているわけでもありません。

というわけで、例年、年の瀬になると「行こう 行こう」と思いつつ果たせなかった、青山・べにや民芸店 http://beniya.m78.com/ で、ようやく、日本全国の正月飾りを選びに行くこととなりました。

店内を入ると、左の壁一面に全国の正月飾りが展開されていて、どれも、日本独特の豊穣と神国を象徴した意匠に圧倒されます。

此処に展示されている諸国の飾りには必ずといってよいほど注連縄(雲)と御幣(稲妻)が意匠として遣われていて、この二つが揃った状況に実り多い作物がもたされるという象徴の元に豊作祈願・生活安定という意味が生まれ、この国の諸文化が稲作文化、しいては農耕文化の賜物であることを象徴しています。

以前、『日本の伝統パッケージ』という本を観たとき、全国の食材・酒・菓子にいたるまで、この農耕を背景とした文化に対する畏敬の念がきちんとカタチとして表されてましたが、それから30年以上経つと、食品衛生管理上、思わしくないという観点からもずいぶんとその意匠が途絶えてしまったようですが、確かに昔は地産地消であったものが、物流文明の急速な発展で「いつでも・どこでも・だれでも」入手可能となってしまえば、途絶えるものも出てきてしょうがないのでしょう。

せめて、正月だけでも、この狂いまくった2008年を総ざらいしながら、この素晴らしい飾りの隠された意味を教訓に、箱根往復駅伝に歓喜したいと思います。

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