さほど恵まれた画材は無かったものの、そんなの関係ない!・・・などとあざ笑うように自由奔放に描いたアルフレッド・ウォリスの船をテーマにした絵には、永い間航海をしてきて経験した様々な出来事が頭に焼き付いていて、その記憶を50年以上経ってから描き始めました。
この絵には何となく暗い印象があって、何か事故を起こしたのか、あるいは座礁したのか・・・直感ですが、きっとそんな記憶を元に描かれたものかも知れません。部屋の中にあった適当な厚紙に向けて一気に描きあげたようですが、白い油絵具を塗り手繰った海が印象的です。
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