« ハンティングジャケットの類型分類本 | トップページ | 1960・マラソン大会 »

2009年1月12日 (月)

1956年の日記・『ほこり風』

320a_04 1956年の一月、小学校二年から三年生に上る年の日記です。『ほこり風』というネーミングが自分で考えたのか、あるいは53年前は、この呼称が小学生仲間では一般的であったかは、定かでありません。

現在、成蹊学園正門を入ると大講堂が堂々の姿を見せてますが、その裏手、大学の校舎が林立している処には、昔、グラウンドが複数あり、その脇にはタールで塗り手繰られていた大学ラグビー部や野球部の木造の部室がずらっと並びその独特のにおいは子供にはきつかったのであります。それでも、各部室には面倒見の良い大学生が小学生を可愛がってくれ、丁寧にボールや球技の道具の説明などをしてくれたのですから、子供にとってはなかなか学校の正門に辿りつくまで、ワンクッションおいてしまう面白魔界スポットでもありました。この頃は小学校から大学までこじんまりしたスケールの学園でしたから、逆に世代間交流も自然体になされていたのです。

各グラウンドはずっと昔、生徒・先生の手作りのものでスッピンの土のままでしたから、風が吹けば否応なしに、細かい粒子が目に飛び込み、渦巻く風とともに、子供にはスリル半分、怖さ半分といった按配でありました。学園自体が広大な敷地を所有し、原っぱ・林園など自然環境に恵まれてましたから、一旦、風が吹き出すと収まるところを知らず、大荒れ模様となって、あっという間にこの学園の近辺は赤茶色の世界となってしまうのでした。

まだ、色気づく前の年代ですから、鼻をたらしたまんま、あるいは汗をかいても拭かずに友だちと吉祥寺駅まで歩いて来ると、周囲の人が笑っているように見えたので、吉祥寺北口駅の脇にあったトイレの鏡を観ると、確かに、ほこりで汗のあとや鼻のあとがきっちりと薄汚れていて、たしかに笑いたくなるような形相でありました。

さて、1948年・1月18日の米軍による空中写真は、自然に恵まれた成蹊学園の環境を捉えています。上部の大きな400メートルトラックが、このほこり風を生む場所でありましたし、木造部室はその下の並木に沿ってありました。Rimg15958また、学園の周囲も自然環境に恵まれた、素晴らしい世界が広がっています。

|

« ハンティングジャケットの類型分類本 | トップページ | 1960・マラソン大会 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/29019/26789062

この記事へのトラックバック一覧です: 1956年の日記・『ほこり風』:

« ハンティングジャケットの類型分類本 | トップページ | 1960・マラソン大会 »