洋食屋・親父さんの姿。
風雨の荒れ狂う日ですと、なぜか無性に洋食屋に飛び込みたくなる性癖があって、この日も三軒茶屋の商店街の動向を散策したあと、『キッチン・アレックス』に入ってしまいました。
1975年開業のこの店、ずーっと変わらない大ボリュームの盛り付けに学生はもちろん、私世代の洋食屋マニアにもフアン多く、営業時間中はひっきりなしのお客さんを裁くにも大変な有様ですから、お客も心得たもので、終ればそそくさと席を立つという、店と顧客の連動型ホスピタリティの典型店であります。
一方、シェフの親父さんは店内の喧騒など知らん顔で、ひたすらフライパンを凝視しつつ、一人で6人前を5分足らずでまとめてしまう分裂型集中力の持主で、その後姿からは何か、ありがたいオーラをいただいているが如くであります。
程よい柔らかさのハンバーグ定食は、ずーっと変わらないトマト風味のデミグラスソースが絶品で、「ご飯は少な目でお願いします。」と言った私でもお替りしたくなる、美味であります。
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