« 1960・マラソン大会 | トップページ | 山口瞳・銀座チロルのコートを着る »

2009年1月14日 (水)

神田 ささま・豊年

Rimg15945 今年に入り晴天が続き、寒さも忘れるほどの気分よさが続きますが、さりとて風の冷たさからか、自転車で疾走したくなるような気分には、なれません。

土曜日は、ロンドンから一時戻られた梶原建二さんhttp://www.nealsyard.co.jp/と表参道でおちあい、しばしの雑談に盛り上がりました。ロンドンの治安の悪さ、軽犯罪が昨年のリーマンショック以来、急増しているとのことで、日本の治安のよさを再認識したとのことですし、後退したとはいえ、日本人の買物好きのパワーには驚くだけだそうです。

ロンドンでも日本のコミックは大人気のようですが、日本の4倍もする小売価格のため、息子さんに頼まれた漫画本を神田まで買いに行くということで、車でご一緒しました。

三省堂で別れ、私は『ささま』に寄って、渋い姿の『豊年』という一品に見入ってしまい、購入。シンプルな構成ながらエレガントなそのまとまりに、改めて、和菓子世界の深さに感心しました。この白い部分は「雪輪」という雪の結晶を文様化した日本伝統の柄を用いたもので、雪の多い年は豊年になるという言伝えを元にした名称も秀逸です。さらに、顕微鏡の無い時代から雪の結晶が六角形であったことを認識していた日本人の観察眼にもびっくりであります。和菓子に限らず、季節を表現する様々な分野の独創性は、他所の国では見られないものですね・・・。

雪輪文様

雪輪文は雪華文と同じく雪の結晶の形から生まれた文様です。不思議なことに顕微鏡のない時代から雪の結晶は「六花」と言われ認識されていました。雪輪文の形は六角形の雪の結晶の輪郭を曲線で繋いだものです。

雪輪文が登場するのは以外にも近世になってからです。情景を絵画的に表現した「雪景文」、そこから雪の積もった植物のみを描き出した「雪持ち文」と発展し、雪だけが独立して「雪輪文」となりました。

雪輪文は冬の情景を表すときに使われるにとどまらず、江戸時代の庶民の着物「小袖」には涼しさを演出されるために夏の着物に描かれたり、文の中に松・竹・梅・菊などの植物文様などを入れたり「雪輪どり」といって柄の構図の境界線にも使われたりしています。

|

« 1960・マラソン大会 | トップページ | 山口瞳・銀座チロルのコートを着る »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/29019/27020113

この記事へのトラックバック一覧です: 神田 ささま・豊年:

« 1960・マラソン大会 | トップページ | 山口瞳・銀座チロルのコートを着る »