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2009年1月24日 (土)

定番の文房具便り

Rimg16118 古い抽斗から小学校時代のノートを出して見ていると、リバースして当時の模様が手に取るように目に浮んでくるものの、昨日のできごとなどはすっかり抜けてしまうことも多々あり・・・と、同世代の皆さんも同じような現象がおありかと、お察しいたします。

比較的筆まめな方に属しているのでは、などと勝手に思っていますが、メールなどの世話にもなるわけで、最近は、すっかり自分で絵葉書を出したり、その日の記録などを記述することが億劫になりかけています。ひとつには机上にきちんとしたノート・便箋の類を常時揃えることが無くなり、ついついデスクトップに向かってしまうと、自ずから、クリック&クリックで世界の森羅万象が瞬時に掴める便利至極な状態から逃れられないのかも知れません。

さて、このTSの大学ノートと日本橋丸善の便箋用紙は、両方とも、木曾の大工さんが1953年に父の家の新築祝に即興で作ってくれた頑丈な欅のテーブルにいつも置いてあり、その大人の机上空間を記憶していて、「はやく大人になって自分も揃えたい・・・」と思っていた品物です。

大学ノートは会社が代わったものの、今もTSという名前で売られ、丸善ですと確実に入手出来ます。方や、丸善オリジナルの便箋用紙はロングライフ商品の典型みたいなもので、その日本的クラシック模様の出来栄えに「よー!、日本橋!」などと声をかけてしまいたくなる表紙に魅かれる長年の熱狂的リピーターによって、今日も製造し続けられています。両方とも鉛筆から万年筆まで書き味抜群ですし、この大学ノートなどは20年以上前のさんざん使い切ったものでさえ、びくともしないほどのタフな仕立てとなっています。又、独特のクリーム色の中紙と表紙の渋いイエローオーカー色の枠が、この大学ノートを消耗品らしからぬ上品な収まりにしています。

今や、キャラキャラしたものばかりが市場を席捲する文具業界でありますが、このような上質なマスターピースが製造されていること自体、まだまだ、この国も捨てたものではない・・・、などと思いたくなってしまうのであります。

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